特に野球に対する思い入れがあるわけではないのですが、タイトルに惹かれて長年気になっていたこの本。自分にしては珍しくほぼ一気に読ませていただきました。
さすが、著者の仁志さんあたりのレベルになるとグラウンド上の全ての動きに意味があり、考えた末でソコに構えているのだという、その思考の舞台裏を知ることがで
...続きを読むきたように思います。
こういった思考が、一見全く畑違いに見える普段私が出勤して行っているような作業の点でも役立てることができるのではないかと思いながら読み進めた次第です。
著者はそのような読者は想定されていなかったのか、あくまでも野球と言うフィールドに足をつけての文体でありましたが、随所に異なるフィールドにも適用可能な思考があったように感じました。
巻末には、通常謝辞のようなコメントがあるように思うのですが、こちらの本にはそういったものがありませんでした。
一般的にこの手の本はブックライターの方のご活躍があればこそ世に出ると思うのですが、そういった方々への感謝の言葉がなかったのは、結びでは子供たちへの野球を通じての人間教育のような視点について書かれていただけにちょっと残念に感じました。
付箋は17枚付きました。