元CIAの著者がアメリカを中心としてこれから起こりうる変化を予測して書いた書籍。執筆当時はまだトランプが大統領に選ばれる前であったが、あたかもそれを予測するような内容。
アメリカ一強から中国の台頭とそれに付帯する世界の多様化。パワーのアンバランスから次の世界がどうなるか。アメリカ的にはシェールガス
...続きを読むである程度エネルギー確保が見えてきたから中東に気を使わなくて良い、EUとか弱体化してめんどいし、そもそも世界の警察とかもういやだから国内に閉鎖的になろうよと、トランプ路線そのもの。
中国も生産人口のアッパーが見えてきて、次はインドとブラジルか?その中で日本は?なんだけどほとんど日本の話は出てこず。
ざっと近未来の世界情勢予測を知りたい人にはオススメの一冊です。
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トマス・ホッブス
17世紀のイギリスの哲学者。「リバイアサン」強力な中央政府の必要性。
イマヌエル・カント
18世紀のドイツの哲学者。人間は外的権威から開放されて自律的に考えなくてはいけない。
中間層は現在は10億人程度、2030年には20億人を超えてくる。
中国の生産人口は2016年に9億9400万人となりピークをむかえ、2030年には9億6100万人まで減る。
一方でインドは2050年にピークを迎えるまで増え続ける。
ブラジルは2023年までにイギリスとドイツを抜くと言われている。
少なくとも先進国では20〜40年後にはほとんどが体外受精で生まれるようになるだろう。
シェールオイルに関して。
2014年にアメリカはサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国となり2030年には原油の純輸出国に転じるとみられている。
中国の高齢化も深刻。
現在アフリカにはアメリカの2倍の携帯電話がある。
アメリカ国内の教育。アメリカも段々馬鹿になってる。