決勝前ギリギリで読み終えました。
スペイン代表のサッカーのいわば模範であるFCバルセロナでのコーチング現場で働く著者の言葉だけに納得しがいがあります。
「日本のサッカーは『野球的トレーニング』によって育まれている」
日本は今まで「野球>サッカー」の文化だったのでそれがどのような影響をもたらしてい
...続きを読むるかはハッキリわかりました。テクニックはあるが、それが実践的であるかどうかの問題だということ。ゴン中山はリフティングができないケド、ゴールを決める。それはテクニック意外に試合中生かせる技術をもっている、そういうことなのでしょう。そして野球とは異なり、小さい頃からポジションそれぞれのトレーニングを行っていないことも盲点らしい。随所に「確かに」と思うことが多く、いちサッカーファンとして日本の指導者のレベルアップを切に願います。
たぶん今日の決勝でも「体格が近い」ということでスペインと日本を比較するメディアはいるでしょう。それが間違っているとは思わないけど、この本を読めばなぜスペインが強いのか、日本とはこんなに差があるのかが分かります。
歴史を言い訳にしていないトコロにも好意をもてる本でした。