作品一覧
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレドイツ発の警察物。事件分析官=プロファイラーが主人公となるが、決して万能ではない。・・・どころか、いささか偏屈な主人公のキャラがよく描かれている。パートーナーとのぎくしゃくした関係が徐々に固まっていく辺りはよくある横糸ではあるが、丁寧に描かれているので違和感はない。
そして、人形遣いのキャラ、そして少しずつ犯人に肉薄していく過程がじっくりと描かれていて全く飽きることなくラストまで読めた。
ドイツ物だと、セバスチャン・フィッツェックが有名だけど、このライナー・レフナーも完成度では引けを取らない。
北欧物といい、次々と英米以外のミステリー作品が読めるようになったのは嬉しいけど、新作もしっかり出して -
Posted by ブクログ
ドイツの作家「ライナー・レフラー」の長篇ミステリ作品『人形遣い (事件分析官アーベル&クリスト)(原題:Blutsommer)』を読みました。
「フォルカー・クッチャー」の作品に続き、ドイツミステリです。
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有能だが変わり者の事件分析官「アーベル」と彼の助手となった、有能な女性刑事「ハンナ」は、解体され、内臓を抜かれた死体が次々と見つかるという猟奇的な連続殺人事件の真相に挑む。
自ら「人形遣い」と名乗る犯人の正体とは?
死体と2人だけになって、その声を聞くという変わり者の分析官「アーベル」と、彼に反発しながらも、貪欲に学び取りたいという姿 -
Posted by ブクログ
ドイツのケルンで起こる連続猟奇殺人事件。被害者は老若男女を問わず、切り刻まれ、臓器の一部が抜き取られるなど惨たらしい仕打ちを受けています。心に傷を持つ気難しい刑事局の事件分析官アーベルは、この事件に手を焼いたケルンの刑事警察に招かれ、若い女性事件分析官クリストとともに、犯人との対決を繰り広げることに…
主人公のアーベルは、風貌は冴えない中年男(ハンサムではあるようです)で、仕事(事件)に没頭するあまり家庭は崩壊。別の男と再婚している元妻には、子供にもなかなか会わせてもらえない有り様です。
ヒーロー然とはしていませんが、それでも、仕事の腕は超一流で生きたまま伝説と化しつつあるほど。
ラジオで犯