作品一覧

  • 冬のスフィンクス
    3.3
    1巻660円 (税込)
    楯経介(たてけいすけ)には不思議な能力があった。眠りに就(つ)く前に絵を見ると、夢でその世界に入り込めるのだ。彫刻家、洲ノ木正吾(すのきしょうご)の作品世界に彷徨(さまよ)いこんだ楯を待っていたのは、奇怪な連続殺人事件だった! 猟銃で頭を撃たれた高名な画家、「開かずの間」に転がる首無し死体……。すべては夢なのか、それとも夢のような現実? 読者を迷宮世界に誘(いざな)う幻想ミステリーの傑作!
  • 砂漠の薔薇
    3.0
    1巻660円 (税込)
    荒れ果てた洋館で、学校の女王・竹中真利子が首なし死体で発見された! 同級生の奥本美奈は、死体を発見した画家・明石尚子と、事件の闇の部分へと踏み込んでゆく。洋館に越してきたイカれた彫刻家、自称刑事の謎めいた男――疑わしい人物ばかりが現れてきて……。鮎川賞作家が紡(つむ)ぎ出した、妖しくも美しく、せつない本格ミステリの悪魔的問題作!
  • バベル消滅
    4.0
    1巻660円 (税込)
    島の版画館で警備員として働く風見国彦は、毎日決まった時間に訪れるセーラー服の美少女に気づく。閉館までアントニスゾーンの版画『バベルの塔の崩壊』の前に立ちつくしている少女に、風見は興味を抱く。同じ頃、島では連続殺人事件が発生。殺人現場には必ず『バベルの塔』の絵が残されていた。事件の犯人は誰か、バベルに秘められたメッセージは何か、そして美少女との関係は? 自作の絵画と小説を融合させるという新しい試みで注目を集める作家の、ミステリ・マインド溢れる一作。
  • バベル消滅

    Posted by ブクログ

    ー バスの中に子供たちが密集している。これは本当はかなり異常な事態なのではないだろうか。人間も生物である以上、他者の入り得ぬ領域、テリトリーを持っている筈である。その不可侵領域を最初から子供たちは奪われている。

    満員電車や混雑したバスで通学し、教室は鮨詰め状態、机ほどのスペースの確保もままならない。家でも同じだ。家族から侵食される。彼らには居場所がない。《場所》を確保できないのだ。

    しかし人は場所の中にしか存在できない。その時、現実に求められない場所を彼らはどこに求めているのだろう。 ー

    飛鳥部勝則の作品は本当に面白い。
    ミステリーの中に自分の絵画を使う稀有な作家。
    何でこんなに面白いの

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    2019年03月09日
  • 冬のスフィンクス

    Posted by ブクログ

    夢の中で起きる殺人事件を描いた幻想的なミステリー小説。
    真相はやや面白味を欠いたものではあるものの、結末は切なくも美しく、素晴らしかった。

    0
    2023年05月02日
  • バベル消滅

    Posted by ブクログ

    美術教師の殺人現場には、バベルの塔をモチーフにした自身の作品が置かれていた。さらに第2の事件現場にもバベルの塔が残されていて...。他の作品同様、閉鎖的で薄暗い雰囲気、謎多き少女、この辺りを描かせたら右に出るものはいないだろう。彼女の残したメッセージもベタではあるが良い。ただ、仕掛けに二番煎じ感は否めない。

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    2019年10月15日
  • バベル消滅

    Posted by ブクログ

    えーっと、「濡れた心」読んだら読みたくなって、読み返し。
    やっぱこの人の描く、賢い少年は好きかもしれない。
    おじさんと少女でいうと、この話が一番好きです。

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    2015年08月19日
  • 砂漠の薔薇

    Posted by ブクログ

    ミステリ。
    何というか…飛鳥部さんらしい作品という他ない。
    とにかく登場人物が変な人ばかり。
    個人的にはそれだけで楽しめる。
    ミステリ的には…玄人向けでしょうか。

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    2021年12月19日

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