著者は大手SIerでエンタープライズ向けのパブリッククラウド導入をコンサルする立場。表紙の「企業システムへの導入障壁を徹底解消」というのは内容をよく表している。
6年前の本だが、変化が激しいこの分野でありながらあまり古さを感じない。細かい技術的な話ではなく、本質的な部分に触れた本であるからか。(と
...続きを読むは言え流石に現状と齟齬のある部分もある。)当時の雰囲気を読み取れるという観点でも面白い。
企業のシステム担当、特にオンプレでずっとやってきた上位陣向けに、パブリッククラウドの導入に対する心理障壁を丁寧に取り除いていくような内容。
当時と比べればAWSの導入実績は大きく増えているが、まだまだオンプレからの乗り換えを行っていない企業・システムはあるので、この本の内容は有用だと感じる。
こなれた説明の内容で、説得力がある。機会があればロジックを真似したい。
・AWS とは何か
・AWS の事例
・AWS をめぐる「驚き」と「誤解」
・AWS のセキュリティ
・AWS の可用性
・規制やガイドラインとの関係
・変化を乗りこなす