ジョンジョー・マクファデンの作品一覧
「ジョンジョー・マクファデン」の「世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~」「量子力学で生命の謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジョンジョー・マクファデン」の「世界はシンプルなほど正しい~「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか~」「量子力学で生命の謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
生命の謎に量子力学が関わっていると言われると、いかにも胡散臭い。しかし、シュレディンガーが言うには、マクロなものを考える古典物理学の観点から考えると、遺伝子は1000回に1度エラーを起こす程度にはサイズの小さい代物だが、実際にはエラーは十億分の1未満で、ここには量子レベルの厳密さが関わっているはずだ、ということらしい。この理屈は、物凄く分かりやすく、この本の本質を付いていると思う。一方で、生物のような温かくて湿った場所では、粒子の量子的な性質は失われてしまうということも、この本の重要なテーマである。このテーマは現在急速に研究が進んでいるらしいが、現在有力な考え方についても一応書いてあるので、真
Posted by ブクログ
酵素や体内コンパス、光合成などのミクロな生物の機能で実は量子力学の法則を生物が活用していることの紹介とそれらをさらに発展させ、DNA、RNAなどのミクロな働きやそれらが誕生した際にも量子力学の原理が発揮されてこそ、短期間でそれらの仕組みが出来上がったのかもしれないという仮説を提示する。一般向けの書物で、量子力学の基礎からわかりやすく書いてある。
量子力学の機能するコヒーレントな状況下では、電子は確率分布でどこにでも存在する。測定によって存在が一義的に決まってしまうが、光合成の効率的なエネルギー化にはこの量子力学の高速探索能力が必要であり、植物の生きる範囲の温度でもでコヒーレンスは起きない状況が