月並みの言葉で乱暴にまとめるとすれば、結局、行動することが大事ということなのだと理解した。ただし、それを引き出したり支えたりする気の持ち様や心構え、さらにそれを支える言葉たちーそれらがリクルートの文化を形成し、強みとなってきたのだな、と感じた。
上記の根底に流れている仕事に対する一つの哲学であり、
...続きを読むリクルートの創業者である江副浩正さんが社長だったころの社訓「自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ」は自分自身を奮い立たせる言葉として大事にしていきたい。
本文のエピソード(文章)の中で、現時点で特に自分に響いた箇所をピックアップする。これ以外にも、自分のためになるエピソード(文章)はたくさんあり、折に触れて自らを省みるためにも、繰り返し手にとって読み返したい。
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①分相応の罪に陥っていないか?
「私は新人だから」「課長の分際でこれ以上は」というように、人は往々にして自分を枠にはめたがる。そうすることによって、やらないことの言い訳ができるからだ。『分相応の罪』は、リクルートでは絶対的な罪。自分で枠を持った瞬間、その人はその枠以上のことをしなくなり、成長が止まる。
強者ぞろいの上の人たちと話したいなら、まだ2年目などと考えず、役員が聞く耳を持つぐらいのことを言ってみろというわけです。まあ、ボコボコにされますよね。でも、これからのリクルートのことを考えて正しいと思ったことをやるのに課長も部長も役員も関係ない。自分が正しいと思っているのだから、自分がみんなを口説いて回るのも当たり前と思っていました。
②前任者のやり方は何が何でも変える。
『機会を創る』とは新規のこととは限らない。実際、現場では、まったく新しいことよりも、先輩から引き継いだり、新しい担当になってやったりすることもたくさんあるわけです。世間一般の常識では、よかったとされている仕組みまで無理に変えることはしない。しかし、リクルートの常識では、無理にでも変えることで「前の人を超えるトレーニング」になるのである。
③「何をやるか」は重要じゃない。
『あいつは、ずっとスタッフで営業なんて一度もしたことないけど、みんなが優秀だって認めている。なのに、なせ、おまえは営業に異動することでしか成長できないと思っているんだ?』
仕事は何をやるかじゃない。自分の気持ち一つなんだと。仕事が自分を成長させるのではなく、自分の気持ちが、自分を成長させるんだというわけです。
希望する仕事に配属されず、悶々としていた。だが、自分が成長できないことを自分のやっている仕事のせいにしていたら、永遠に成長なんでできない。どんな仕事でも自分の経験として積んでいけるように。