作品一覧 2024/01/26更新 死刑囚最後の日 試し読み フォロー 哲学のやさしく正しい使い方 叡智への道 試し読み フォロー 犯罪者の自伝を読む 試し読み フォロー 批評理論を学ぶ人のために 試し読み フォロー ボヘミアンの文化史 試し読み フォロー 紋切型辞典 試し読み フォロー ラスネール回想録 試し読み フォロー 1~7件目 / 7件<<<1・・・・・・・・・>>> 小倉孝誠の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 死刑囚最後の日 ユゴー / 小倉孝誠 平野啓一郎氏の「死刑について」にて取り上げられていた本。読んだ後ずっしりと気持ちが重くなる感覚。日本では存続している死刑制度だが、その存在について改めて考えさせられる一冊だった。 またこの作品をユゴーが20代のうちに書いたといのには驚いた(出版時26歳だという)。本当に死刑囚の手記を元に書いたのかと...続きを読む思うほどに責苦に溢れた主人公の心情を細かく表現し、読んでいると心が苦しむ場面も多くあった。 死刑囚も一人の人間であり人権がある。これとどう向き合っていくのか、自分なりに考えたい。 Posted by ブクログ 犯罪者の自伝を読む 小倉孝誠 「犯罪者の自伝」を受けてどう考えたか、 または社会がどう変化したかを丁寧に説明した本。 作者自身のそれらへの評価は研究者の姿勢を一貫している印象。個人的には嫌悪してそう。 最後にあった一文、 「犯罪者であるという事実が、彼にとっては自己の存在理由になった」 あってはならないし増やしてもいけない、ど...続きを読むこか虚しさを感じさせる自己定義だと思った。 Posted by ブクログ 犯罪者の自伝を読む 小倉孝誠 とてもおもしろい。 「死刑囚 永山則夫」を読み、そこからこの本を手に取った。 犯罪、そしてそれを取り巻く時代背景や環境に興味があったので、どの章も非常に興味深く、今後の司法や、精神鑑定もきっと形が変わって行くのだろうと思えた。 しかし、ここに挙げられるどの犯罪者も、獄中で自己を語る自由を得るわけだ...続きを読むけど、そこまでの人生や環境から、なかなか脱却することができないのは本当に不幸であり、けどそれが誰にでもある現実だと思った。 とても勉強になる一冊です。 Posted by ブクログ 紋切型辞典 G・フローベール / 小倉孝誠 『紋切型辞典』これがまた面白い。ついでにフラ語の勉強にもなる。 岩波さんの書物案内によると --ここに編まれたおよそ1000の項目は,衣服,飲食物や動植物に関するもの,礼儀作法の規範,身体と病気についての俗説,芸術家,歴史的人物の逸話と彼らの評価など,多岐にわたる.フローベール(1821-80)は...続きを読むその記述に様々な手法を駆使して,当時流布していた偏見や言葉の惰性,硬直した紋切型の表現を揶揄し,諷刺してみせた-- と、まぁ、このとおりなのであるが、『紋切型辞典』の着想をフローベールは早くから抱いていたらしい。 ジュリアン・バーンズが『フロベールの鸚鵡』という本を20年ほど前に書いているが、このなかに、『紋切型辞典』の形式を真似、アルファベット順にユーモアたっぷりの簡単な『紋切型辞典』を書いている。こちらもアイロニーが効いていて楽しい。 Posted by ブクログ 死刑囚最後の日 ユゴー / 小倉孝誠 或る死刑囚の死刑台に登るまでの苦悩、戦慄を描き、死刑制度反対を唱えた作品。解説と訳者あとがきが厚く、時代背景、同時代の識者の考え方がよくわかった。日本ではまだ死刑は続いており、社会的排除や見せしめではなく、被害者の気持ちを慮っての意味合いが近いのであろうが、被害者の復讐の代行という意味であればおこが...続きを読むましい。キリスト教国との風土が異なるのだろうが、死刑制度にメリットは無く反対である。2022.10.8 Posted by ブクログ 小倉孝誠のレビューをもっと見る