ユーザーレビュー 御納屋侍 伝八郎奮迅録 : 2 みずすまし 長辻象平 前作「あめんぼう」で、尾張藩の支藩川田久保家の御納屋奉行に仕官した鮎貝伝八郎だが、古狸の家老稲葉主膳にこき使われるなかで、川田久保家を巡る様々な事件に巻き込まれる。今回の「みずすまし」では、さらに川田久保家のために大いに働く。周りの人間たちがとても魅力的だ。家老をはじめ、家老の男装の娘万里江、普請奉...続きを読む行の唐牛、門番の権助、お女中のおはな、鯛問屋元締めの銀右衛門、妹のお鉄、長屋の文吉、カワウソのまる、百歳を超える剣豪の幸庵翁など、伝八郎の仲間の輪はどんどん広がる。そうそう、家康に仕えたというとんでもなく長寿の謎の三つ姫がいた!この三つ姫の食事の鯛が、今回の事件の肝なのだ。爽快な時代小説だ。長辻象平は面白い! Posted by ブクログ 半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫 長辻象平 50歳を越えて、刀鍛冶を目指した長曽称興里(虎徹)と刀試し切り人の娘の鬼姫こと邦香との関りを中心に、花魁の勝山など様々な人物がからんできて、次々と事件が起こる。どの人物もなかなかに魅力的で、話も飽きさせない。日本刀の蘊蓄にも詳しくなれるぐらい、刀づくりの工程も詳細に出てくる。物語として、本当に面白か...続きを読むった。柳生宗冬がやられるところなどは、ちょっとすかっとしたりした。長辻象平の小説は、いい。最新作の「あめんぼう」もよかった。続編が楽しみだ。 Posted by ブクログ 長辻象平のレビューをもっと見る