フリーライターの秀一はベランダからいきなり訪れたアパートの隣の住人の18歳の少年望にひと目で心惹かれてしまった。
自分を兄のように慕って懐いてくる望に、秀一は胸の奥に燻る欲望をひた隠しにするしか術はなく…。
約30年前の作品。
舞台化されてたとは知らなく、でも頷けるほど凄く惹き込まれる話でした。
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秀一の今の生活に望の生い立ちと女性関係等が色々と絡み合ってこの2人の関係がどう進展していくのかがハラハラしながら読みました。
享楽的かと思われた望の心の奥が切なくて。
ようやく思いが通じ合ったかと思いきやまさかの展開がありそしてラストに明かされた望の秀一との出会いが涙で。
ハピエンとはならずにもこの2人は永遠に愛し合って行く事を願いました。
あとがきに「ゲイ小説」と書かれていてまだBLと言われる前の時代を思い出させてくれて当時を思い出し懐かしくなりました。