咎井淳の作品一覧
「咎井淳」の「江戸川乱歩傑作集」「江戸川乱歩傑作集3 芋虫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「咎井淳」の「江戸川乱歩傑作集」「江戸川乱歩傑作集3 芋虫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
中学生の時に読んで放心した作品。
主人公の婚約者が殺され、犯人を探すために雇った友人の探偵が殺され、原因を探るために自分に好意を寄せる青年医師と行った孤島で、、、あらすじを書くとありふれているのだけれど、被害者の主人公よりも相手役の方が不憫でしょうがない。
似ているものだとオペラ座の怪人を思い出す。主人公の視点のようで、物語としては怪人の一生をかけた破滅を描いたものだ。
この作品の主人公が哀れなはずが、自覚のない、そんなはずはないと思う、行動が相手役の心を揺さぶるは尊厳を踏みにじるわでなんだかイライラしてしまう。
孤島にいる鬼と出会い、鬼になりはててもいいと全てを諦め、そして助かり、最後の2行
Posted by ブクログ
某古本屋を探索中にこちらを発見。ファンの中では1番の傑作との呼び声も高い本作、自称乱歩ファンの私なんと未読でした。(ファンの名を返上しよう…)
こりゃあかん!表紙も格好良いし買うぞ!と手に取った私、帯の裏に気付く。「乱歩が遺した最高傑作にして唯一の同性愛小説!」とそれはもうピンクの字で強調されている。
そう言われるとそうにしか見えない装丁(でも本当に格好良くて面陳にして飾ってます)勇気を振り絞りレジへ。
「頼む!裏返さないでくれ!あっ!だめっ、あかん!!いやぁぁあああ!!」
店員さんは気にしていないだろうに、ノミの心臓なのでそそくさと退店したのですが、本作はホラーミステリーの様相を呈した純愛物
Posted by ブクログ
ミステリーでもありサスペンスでもあり、終盤は冒険小説のようでもあり、大変面白かった。
退廃的な雰囲気あり、グロあり、不具者の表現ありで現代ではもう醸し出せない乱歩ワールドにどっぷり浸かりました。そしてBL乱歩と銘打って出されてるだけあって、その乱歩ワールドに加えての道雄と箕浦の関係性に悶えました。
箕浦、君は天性のタラシなのか…小悪魔通り越して大魔王的な言動だったよ…
序盤は密室殺人、衆人環視下での殺人、そして暗号と詰め込まれていて、その謎解きも楽しい。
伏線も綺麗に回収して、すっきり終わるのだけど。
だけど、だけども。
最後切なすぎる。
幸せな自分と秀ちゃんの傍に道雄を呼ぼうだなんで、最
Posted by ブクログ
すごく面白かった。
江戸川乱歩作品、きちんと読んだのは初めてだったけれど、序盤からしっかり惹き込まれて、最後までずっとハラハラゾクゾクさせられた。
面白かったし、読みやすかった。
現実離れした内容でありながら、実際に起こりうるかもと納得させるだけの説得力があって、どうしてこんなことが思いついて文章にできるのか、本当に天才だと思った。
主人公の蓑浦、おそらく綺麗な美青年で周りの人がつい惹かれて近づきたくなってしまう。
本人もそれをうっすらと自覚していながら、自分に心地よい状況をそのままにしていて、子どものような無邪気さと好奇心、甘えが見える。
実際にいたら本当に愛らしくて魅力的だろうなと思う。