砂鉄さんの新刊。昭和最後〜最近まで、当時のニュースと当時の自分を振り返りながら語っていく本です。タイトルどおり、ずっと曇天みたいな語り口なんですけど、たまにクスッとする突風が吹いてくる感じがクセになります。
砂鉄さんが自分と同い年なので、読みながら当時の自分も振り返って、高校生のときバーバリーのマ
...続きを読むフラー買ってもらったなぁ。とかビールのラベルは上って習ったなぁ。とか色々思い出しました。今は痛烈な批評をする砂鉄さんも新人時代は郷に入れば郷に従いまくってたと知って、なんか嬉しくなりました笑
こないだラジオの相談で砂鉄さんが、「誰かに嫌なこと言われて瞬時に言い返せなくてもいい、嫌なやつだなとずっと腹に溜めとく、誰かを自分の一言で変えてやろうと思わない」って言ってて。
我慢強い人だなぁ、と思ったけど砂鉄さんは文章に書くことで報復してるんだなーと思ったり。つい、やられたらそいつにやり返す、って考えちゃうけど、なんかおかしくね?ってぼんやり周知する行動で溜飲下げるっていうのは、情けは人のためならずな的な効果あるなと思いました。
私も自分の人生振り返って世相が自分に与えた影響とか考えたら面白いかもなーと思った本でした。