作品一覧 2015/08/14更新 なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 伊藤剛の作品をすべて見る
ユーザーレビュー なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 伊藤剛 世の中に答えの出ない問題が多いことを認識しているが,戦争と平和のような問題は特にそう感じる.アウシュビッツ・ミュージアムのガイドの中谷さんの語りかけは差別の問題を特化するもので印象に残った.戦争プロパガンダ10の法則は,体制側が熟知して活用してきた手法で,どの段階で歯止めがかけられるかを注視する必要...続きを読むがある.考えなければならない多くの課題を与えられた感じだ. Posted by ブクログ なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 伊藤剛 メディアに携わる人がその観点から戦争と平和について述べてて、結構面白い。 言葉、概念の理解がそれぞれ違うからミスコミュニケーションを生み出す。また、戦争と違って平和は具体的な絵としてイメージしにくい。 戦争プロパガンダについて。それがどのように発達するかというシナリオ。 メディアが面する数々の制約、...続きを読む物理的、視点的、映像的制約。 企業としてのメディアと大衆心理。 戦争についてばかり聞かれる中で、体験した人たちが忘れている日常について記録するwar eveという取り組みとか、「ヒバクシャ」というものを作り出しているとか。 正義を犠牲にして獲得する平和。 Posted by ブクログ なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 伊藤剛 「なぜ戦争はなくならないのか」という言説の本は右から左まで様々ありますが、それを「なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか」という、コミュニケーションの視点から戦争論を語る本は他になく、大変興味深い一冊でした。 題名の問いについてはあっさり序章で明らかにされてしまい、本章では主に戦争がおきる構...続きを読む造を「伝わる」「伝える」を軸に説明されていきます。これが本当に分かりやすい。 さらに個人的に面白かったのは第4章以降。 1-3章で大変分かりやすく戦争のカタチが「伝わった」上で、では平和はどう伝えていくのかという、平和教育についての筆者の違和感と考えが、様々な資料を行き来しながら展開されていきます。伝わりづらい平和を伝えるにはどうしたらよいか、戦争を伝えることは、平和を伝えることに繋がるのだろうか。 毎日の生活が忙し過ぎて、戦争と平和の問題なんて考える暇のない日々ですが、こうして世界の未来と教育に思いを馳せることができた、有難い一冊でした。 Posted by ブクログ なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 伊藤剛 前半はマスコミュニケーションやメディアの基本原則を語り、後半は平和を伝えるにはどうすればよいのか、ということを語っている。全体的にすごくまとまっていて、読みやすかった。 平和とは抽象的な存在で、定義そのものから過ごしてきた国や文化に大きく左右される言葉である。日本は特に平和=反戦という思想を殆どの人...続きを読むが持っているが、これは世界共通の認識ではない。正義と平和を決して混同してはいけない。 また、日本人は原爆の影響から被害者意識がとても強いが、加害者としての日本も勉強しなければと感じた。 Posted by ブクログ なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ 伊藤剛 「情緒的」な戦争と平和の違いについて「論理的」に考えた本。戦争を始めるのは権力者であるが、それを拡大していくのは大衆心理の影響が大きい。 戦争シナリオの作られ方、メディアのあり方など 決して過去の話でなく、今の政権下の日本について考えさせられた。 Posted by ブクログ 伊藤剛のレビューをもっと見る