江ノ島電鉄の前社長である深谷研二さんの著書。
鎌倉、湘南、江ノ島を走り、観光客にも非常に人気のある江ノ島電鉄。経営的にも苦しい鉄道会社が多いなか、江ノ島電鉄が努めてきたことについて書かれています。
深谷さんは社長時代、毎年、年末になると江ノ電の路線をご自身の脚で歩かれて点検なさっていたそう
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実際に線路を見ることによって、線路や周囲の状況に変化はないか、安全かどうか見ていらっしゃったそうです。その線路点検は、新しい社長さんにも引き継がれたとのこと。
小田急電鉄に入社してから、保線、鉄道建造物の建設に関わり、現場を見てきた方ならではの鉄道への思い入れを感じました。
鉄道が好きなだけではなく、それを越えたプロとしての技術と誇りを、どの鉄道員にも持っていてほしいという願いは、現場から叩き上げてきた方ならではの発言だと感じます。
その後、小田急グループの箱根登山鉄道、江ノ島電鉄に異動しても、安全を最優先に考えるのはずっと変わっていません。
観光地、海岸、江ノ島の恵まれた環境に依存せず、安全確保、駅構内の整備など、顧客サービスを心がけてきたのだと感じます。
江ノ電の路線の特徴、魅力がたくさん見つかりました。是非乗りにいきたい鉄道です。