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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「きみに手出しするやつはだれだって、このぼくが殺してやるからな」
一日一度声に出して読みたい帯文。
もう冒頭から引き込まれまくり。
何より、登場人物の背景がそれぞれ詳述されていて、誰も彼も一筋縄ではいかない。
大人だろうと子供だろうと、容赦なく襲う理不尽と虚無、そして孤独。
そんなそれぞれの心のほころびに、リチャードとジョナサンの結びつきが入り込んでしまった。何たる悲劇。
リチャードがもっと魅力のない少年だったらよかったんだよね!!そうしたらきっと、ジョナサンもジェームズもここまで彼に入れ込まなかったと思うんだ(腐目線の感想)。
もう、リチャードがジョナサンにロックオンしてからの恐ろし -
購入済み
解説がありません!
最高でした。これぞ求めていたものです。2人の結末も私はこれも一つの解だと思いました。
さて、注意として電子書籍には愛溢れる解説部が入っていません。本編だけ読めればいいという方には関係ない部分ですがなかなかおもしろい解説なので読みたい方は文庫版を買うことをおすすめします -
Posted by ブクログ
次から次へと訪れる不幸の嵐に目を背けたくなりながらも、続きが気になりどんどん読み進めてしまった作品でした。
リチャードたちが霊応盤を使うことでたくさんの不幸が訪れますが、一から不幸が作られたのではなく、元々あった人間関係の綻びや昔からの癖などが原因で不幸が起こっていくところが本作の魅力だと思います。
頭の回転が良く、誰も恐れない孤高の美少年という存在は、やはり魅力的です。私もジョナサンの立場だったらリチャードに惹かれてしまっただろうなぁと思います。
ただこの2人には、全寮制男子校が舞台の作品にありがちな、性的結びつきや恋愛関係は一切なく、新鮮でした。