イギリスの民族少数派には王室支持者が多い。移民国家イギリスの「国民」の定義は「国王の下に集う人々」であり、反移民を唱える政治勢力が増長しても、政治を超越した国王が少数派のアイデンティティの防波堤になっている。p.41
政治研究所のハドン氏。イギリスの憲政システムは世界で最も古い歴史をもち、長い年月
...続きを読むをかけて出来上がった。一旦手直しを始めると、次々と手直しが必要になる。糸をほどき始めると、全てがバラバラになるという不安もある。壊れていないなら、修理するな、ということだ。p.84
イギリス貴族社会では、ウィリアム征服王とともに渡来というのが最も誇りとされる由緒。p.161
アンディ・マリー。テニス選手。スコットランド出身。ロンドンのメディアは僕が勝つとイギリス人と呼ぶ、負けるとスコットランド人と呼ぶ。p.261
フィッシュ・アンド・チップスの老舗ジールズGeales。ロンドンの西部ノッティンヒル。p.287
英育ちのイスラム教徒によるロンドン同時爆破テロ (2005)。労働党ブレア首相の演説。イギリスの開放性や異質なものを受け入れる姿勢・多様な文化が息づく国であることへの我々の誇りにテロリストは付け入った。イギリス国民には不安と怒りがある。寛容さはイギリスを構成する一部だ。イギリス社会に適応するか、そうでないならこの国に来るな。p.291