一言でいえばMr.マリック流コミュニケーション術なのだが、他の本と違って対象人数を1対1、1対2~3人、1対数人~数十人、1対不特定多数の4つのステップに分けている。相手の人数によって話し方を変える必要があるのは分かっていても、どうすればいいのかがよくわからなかったりするので、こうやって具体的な人
...続きを読む数ごとにポイントを解説してくれるのはとてもありがたい。また、不特定多数を相手に話すことはまずないだろうけれど、大きめのプレゼンなんかでは数十人相手に話さないといけないこともあるので、この人数の分け方は絶妙だったりする。他のコミュニケーションスキルの本にも書かれていることが結構書いてあったが、それを使うタイミングやシチュエーションをはっきりさせているのが大きな違いで、本に書いてあるようにやったのにうまくいかなかったのかがよくわかった。不特定多数を相手にするやり方を数人相手に使っても効果がなくて当然である。そしてテクニックを駆使するよりも素直に場に臨むべきであるといったことが繰り返し書かれていた。素直にコミュニケーションする、それこそが一番大切なことであって、テクニックはそれを補強するものであるということに気づけたのは大きな収穫だった。