ユーザーレビュー 1922 スティーヴン・キング / 横山啓明 / 中川聖 ○1992 これを読む前にNetflixの実写を観た(約3年前) 何となく内容は分かっていたけどそれでも楽しめた というか記憶が曖昧なのもあってなのか割と内容が違うかったような… ともあれ、原作はただ恐怖ってだけじゃなくてそこに息子の恋愛云々を入れることでより報われなさが増してよかったな そして何よ...続きを読むり終わり方がよかったな ○公正な取引 これは所謂、世にも奇妙な物語的な作品 短編でありながらかなり満足度の高い作品 何でもかんでも代償は付きものでそれが今回は自分の周りの人に降り注ぐって設定がいいよな ミステリーっぽいSFっぽい雰囲気、よかった Posted by ブクログ 1922 スティーヴン・キング / 横山啓明 / 中川聖 久しぶりのキング。 原題「FULL DARK,NO STARS」の通り、全く救いようの無い話が2編。でも読むのを止められない。救いようの無い状況を作り出しているのは人間の何なのだろう。愛するが故、逃れたい故、恐怖故・・・少し歯車が狂ってしまうと全ての歯車ががたがたと外れていく恐怖を描く中編集。 最...続きを読む近のキングまた面白くなってきた。 Posted by ブクログ 1922 スティーヴン・キング / 横山啓明 / 中川聖 「1922」と「公平な取引」の2編。 「1922」は、妻を殺した男の独白なんだけど…。 「ドロレス・クレイボーン」を思わせるシュチエーションでありながら、全く同情の余地も哀れもない。とにかく醜悪なのだ。男も、殺される妻も、その近隣の人間も、普通に醜悪なのだ。そう、特別な悪意ではなく、特殊な憎...続きを読む悪でもなく、多分普通の範囲を出ないものなのだろう。が、結局、そういうものが自己の営利という方向のみに向かうとここまで醜悪になれるということなのだろう。 いわばまきこまれる形になる息子には、ちょっとだけ同情する。が、彼も若さゆえの、愛ゆえの暴走、というには自己的なのだ。 もっとも、あの男と妻との子供なのだから仕方ないのか。 とことん滅入る物語だった。 「公平な取引」 ある日、ある男に取引をもちかけられた運の悪い男。 最後に大どんでん返しがあるかと思ったら…。が、だからこそ苦い。 取引によって逆転することになり、どんどん堕ちて行く相手を最後まで傍観している、その冷静さが怖い。良心の呵責とかそういう葛藤が全くないことが、怖い。 とても残酷な物語だった。 ここんとこなんか救済がある展開になってて、キングも年をとって丸くなったか、って思ってたけど、そうじゃないんだなって。 キングは、どこまでいってもキングなんですね。 Posted by ブクログ 1922 スティーヴン・キング / 横山啓明 / 中川聖 ちょっ……!酷くないか、「公正な取引」のラスト。いやいやいや。こんなあっさり終わるなんて酷いぜ。いや、この後まだ何かしら大逆転が起きるのかもしれない。いやはや、もう。他人の不幸の上に成り立つ幸せって……普通か。結局、ずっと幸福な人もいれば、絶えず不幸な人もいるもんなぁ、実際。「1922」の主人公は自...続きを読む業自得なんだろう。土地を守るため妻を殺害したものの……。因果応報話だけど、転落していく男の人生をリアルに描写していて怖い。「1922」と「公正な取引」はある意味、好対象です。 Posted by ブクログ 1922 スティーヴン・キング / 横山啓明 / 中川聖 『1922』かなり些細なことで妻殺しして、息子は隣の家の女の子を妊娠させ、さらに連れ出し、逃亡の末自殺。なかなかひどい結末だった。今まで読んだキングの作品でもトップクラスの後味の悪さかもしれない。―『公正な取引』こちらは悪魔と契約する話で、生贄にされたグッドヒューの不幸が笑ってしまうほどひどかった。...続きを読む2000年代の時事ネタが都度都度挟まれていて楽しませる。クリス・ブラウンの「自分の最高の添い寝用うさちゃん」はリアーナの事だろうか。しかし下品な比喩だ(笑) Posted by ブクログ 中川聖のレビューをもっと見る