我が家には「たこちゃん」(そのまんま!)というメンダコのぬいぐるみがある。
いろいろ細かい設定はあるのだが、それはともかく、そんな愛すべき「たこちゃん」、実は謎多き生き物だという。
食べるのも美味しい、見ても可愛い、それにくわえて、とても賢いタコ。
一体タコとはなんなのか?
タコの魅力と謎、そして人
...続きを読む間の生活にもたらす影響まで網羅、いや、蛸羅した本書。
タコの世界へようこそ!
タコには心臓が三つ、血液は青い。
なんと、まずそこから驚きだ。
ふにゃふにゃと柔らかい体は、突起を出してイガイガした雰囲気もだせるし、色だって変えられる。
それなのに、タコは色盲だというのだ。
いや、本当は色覚に異常があるのではなく、人間にはわからない波長のものが見えているのではないか?
シャコですら12色、に加えて偏光も感知できるそうだ。
生殖の仕組みもまだ完全解明には至っていない。
しかも、タコの寿命は驚くほど短い。
だから、タコは養殖されていないのだ。
いつかは近大マグロのように、養殖される日が来るかもしれないが、それまでタコは乱獲せず、謎の解明のために保護することも一定程度は必要であろう。
知れば知るほど不思議なタコ。
先日の夕飯はキムタコ(キムチーズタコ)にしたのだが、中々感慨深いものがある。
身近なのに謎だらけのタコ。
我々はタコ足の迷路にどうも迷い込んでしまったらしい。
研究はまだまだ続く。
いつかそれを応用しようとしているが、我々人類にはタコが日常的に行っている行動すら真似できない。
タコ、恐るべし!