作品一覧

  • 太平洋ひとりぼっち
    3.7
    1巻1,257円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1962年、19フィートの〈マーメイド〉で日本人初の単独太平洋横断航海に成功した堀江謙一氏が著した体験記。一人の青年が夢をかたちにするまでの航跡は、ヨットによる海外渡航が認められなかった時代における「挑戦」の記でもある。
  • 太平洋ひとりぼっち

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    地元のヒーロ吉田松陰。小学校のころにはさっぱり意味がわからなかったがようやくわかるようになってきた。やっぱり第八章のここがハイライト。

    一、今日、私が死を目前にして、平穏な心境でいるのは、春夏秋冬の四季の循環という事を考えたからである。

    つまり、農事で言うと、春に種をまき、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬にそれを貯蔵する。秋、冬になると農民たちはその年の労働による収穫を喜び、酒をつくり、甘酒をつくって、村々に歓声が満ち溢れるのだ。この収穫期を迎えて、その年の労働が終わったのを悲しむ者がいるというのを聞いた事がない。

    私は三十歳で生を終わろうとしている。

    未だ一つも事を成し遂げることなく、

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    2016年03月25日
  • 太平洋ひとりぼっち

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    現在もヨットでの航海を続けている堀江謙一という人がいます。この人の初の単独太平洋横断行の記録。

    海の美しさと、広さ、そしてその中にいる人間の孤独と小ささ。
    たった一人の世界で生きるということは何か、堀江さんは見つめます。

    人はここまでできる。

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    2012年03月25日
  • 太平洋ひとりぼっち

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    短文の連続で、歯切れよく爽快にして痛快。反面、この上ない恐怖と不気味さに心が震える。コンプライアンスには反している。しかし、意地でもやり遂げようとする姿に興奮と感銘が止まらない。

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    2022年03月21日
  • 太平洋ひとりぼっち

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    新たに太平洋を横断されることを新聞で知り、その原点の航海を読んでみた。時代の差もあるのだろうが、なんとも独特な文章。まぁでもそれも人柄の一端として味わえました。
    海好きなもので、「誰もいない中、見渡す限りの海の中で、星空の下、ヨットに揺られてアメリカを目指す、なんてすてきだなぁ」、と思ったりしましたが、現実はそんな生易しいものではないのをあらためて感じました。これだけタフな人でも、途中でさみしくてつらいのね・・

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    2022年04月29日
  • 太平洋ひとりぼっち

    Posted by ブクログ

     1962年、日本人初、西宮からサンフランシスコへ、単独で太平洋を渡った堀江謙一氏の手記。2004年の新装版。関大一高でなんとなく入ったヨット部時代から、大学には行かずに働きながらお金をため、周りの理解を得られないままについにこっそり太平洋へ飛び出し、嵐や凪に遭遇しながらも3か月間航海して、ついにゴールデンブリッジをくぐってサンフランシスコに到達するまで。
     1963年には映画化もされて大ブームが起きたらしいが、そんなことは全く知らず、ただたまたまNHKのドキュメンタリーで知り、こんな有名な本があるということで読んでみた。
     何と言ってもコテコテ関西弁。おれも関西人だけど、なんか昔おじいちゃん

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    2019年04月24日

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