最初にムーミンを知ったのは、テレビのアニメ。
ねぇムーミン こっち向いての歌と一緒に、頭の中にあのキャラクターが刷り込まれた。
次に児童書を何冊か読んでみたが、あまりイメージは変わらなかった。
英語の勉強を始めてから、ペーパーバックを何冊か読んでみた。
一番、違和感があったのは挿絵だった。
楽しいム
...続きを読むーミン谷の裏には、アニメで描かれなかった世界があるに違いない。
本書は、フィンランドの土地の精霊であるムーミントロルとムーミン一家、そして、ムーミン谷に集まる仲間たちの姿を、自然と神話そして、作品の内面から分析する。
原書(児童書)第一作の「小さなトロールと大きな洪水」から九作目「十一月も終わるころ」まで。
ムーミン谷に住み着いた一家、そこに集まってくる仲間。
そのパラダイスに忍び寄る影、ムーミン一家、ムーミン谷の崩壊、破壊を経て影、自然との合意、理解。
そして、ムーミン谷の再生へ。物語は、テレビアニメ「楽しいムーミン一家」へ引き継がれていく。
いままで、原書を読んできたけれど、それはたまたまその時々に入手できたもの目に触れたものを読んできただけで、順を追って読んだことはなかった。
これはいちど発表された順に原書を読んでみなければ。