HSP(ひといちばい敏感な人)の恋愛や人間関係全般に関する本。
自分自身、HSP傾向があるので、前に流し読みはしたけれど、きちんと読んでおこうと思って読み返した。
HSP傾向のある人なら、自分は異常ではなく、普通のことなのだと思えるし、気をつけておくべきことについて丁寧に解説されている。
親密
...続きを読むさを、相手の前でありのままの自分でいられること、この瞬間の本当の自分をさらけ出せることと定義した上で、愛を、特定の相手と親密な関係になり、それを継続したいという一連の態度、感情、行動、との定義が、なんだかしっくりとくる気がした。
セルフテスト的に、HSP(刺激に対して反応しやすい、影響を受けやすい)傾向やHSS(刺激を求める)傾向、愛着スタイルや親密さへの恐れなど、自分自身の傾向を知ることができたのはよかった。
気になったのは、HSPの説明について、(ネガティブ面を過大評価するバイアスもあると思うが)ネガティブな内容がとても多く、HSPがとてつもなく欠点であるように見えるのが残念だった。(筆者は決してそのように述べていないのだが)
また、筆者はユング派の研究者であるためか、独特な用語やスピリチュアルな内容があまり詳しい説明がなく繰り返されるため、半分近く読みづらいところがあったのも残念だった。