【0ベース思考を読んで】
経済学界の異端児、スティーブン・レヴィットによる至極の一冊!
この本を読む前に著者のことについて少し知っておく必要があるでしょう。
スティーブン・レヴィットは2003年に、40歳未満で最も優れたアメリカの経済学者に贈られる「ジョン・ベイツ・クラーク・メダル」を受賞、200
...続きを読む6年に、「世界で最も影響力のある100人」に選出されるなど世界の注目を集める存在。
しかし、彼の経済学へのアプローチは極めて異端で、本人も「経済学は詳しくない」と言うほど。では、彼は経済学をどう考えているのか?
「経済学は、答えを出すための道具は素晴らしくよく揃った学問だが、面白い質問に欠ける。」と表現しています。
そこで、彼が経済学を活用した先は「ごまかし、腐敗、犯罪」。これら、暴かれた真実を書いた本が大ヒット作「ヤバい経済学」「超ヤバい経済学」。
そしてその後に発売されたのが「0ベース思考」。
彼の研究の具体的な内容が「ヤバい経済学」や「超ヤバい経済学」なら、この本はそれをぎゅっと抽象化したものに感じます。
田村の業界なら、臨床現場で患者さんの疾患を評価したり、研究でメインの結果に対して要因がどう絡んでるか考察したり。
こんな場面で必要な客観的思考がレヴィットならではの視点で書かれた唯一無二の本でした!