作品一覧 2019/04/26更新 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路 試し読み フォロー ヨーロッパ現代史 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 松尾秀哉の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ヨーロッパ現代史 松尾秀哉 ヨーロッパの現代史はとにかくめちゃくちゃ、つまんない! 英雄はおらず派手な戦争も起こらない。挫折と妥協と不況と失業と低成長がずーっと続きます。ただ、このつまらなさこそが現代史であり、現在と直接繋がっている本当に知るべき歴史なのでしょう。本としては、若干事実の羅列に思える箇所もありますが十分に網羅的...続きを読むであり、事象・人物の背景や、その後の影響などの説明に心が砕かれていたと思います。 2ヶ月ほど齧り付いて何とか読破しました。良い読書体験でした。 Posted by ブクログ ヨーロッパ現代史 松尾秀哉 主に大戦後から現代までの欧州の動向がよくまとめられている。特に横のつながりがよく分かる。現代史を俯瞰する際に最適な良書。 Posted by ブクログ ヨーロッパ現代史 松尾秀哉 通史 ヨーロッパの歴史ってわからない。新聞読んでわかったフリがいつものこと。そんな私に手助けしてくれました。 タケ 物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路 松尾秀哉 ベルギーで興味深い点がいくつか。 1.言語 ベルギーは北部がオランダ語圏、南部はフランス語圏となっており、言語は一種のアイデンティティのような位置付けになってる。20世紀後半にルーヴェン大学では言語分裂が起きたり、選挙では国家分裂の危機に陥ったほど、両言語間の確執は深い。ベルギーが1つの国としてま...続きを読むとまるのは、サッカーベルギー代表を応援する時だけだと揶揄されるのも理解できる。首都ブリュッセルは例外的に両言語とも使用されるらしい。現地の雰囲気を実際に行ってみて感じてみたい。 2.独立までの道のり 世界史でうっすら習った記憶もあるが大部分を忘れていた。近代まではフランスやオランダの支配下にあったこともあり、現在国内に公用語が2つあり、文化も多少違ってくる。大戦期には中立を掲げながらも、ドイツに侵略される歴史があるなど、独立国家として地位を築き上げるには長い月日がかかった。 3.王制 ベルギーの歴史を語る上では、歴代の国王を外すことはできない。 「注意深く周辺国との関係を見ながら振る舞ってきたレオポルド一世。国を(自分を)豊かにしようとして大概進出に夢中になったレオポルド二世。ドイツからベルギーを守ろうとして国民を鼓舞したアルベール一世。ベルギーを守ろうとしたことが裏目に出たレオポルド三世。「ベルギー」を維持するために連邦化に邁進したボードゥアン一世。そして、「分裂危機」のなか分離主義者と闘ったアルベール二世。」 いつの時代もベルギーを守ってきたのは国王であった。 Posted by ブクログ ヨーロッパ現代史 松尾秀哉 1950年を起点にして、2000年代までのイギリス、フランス、ドイツを中心に、適宜大きな動きがあったその他のヨーロッパ各国やソ連を含む東欧諸国の動向を簡潔にまとめている。序章において筆者が全体の流れを提示しているので、それを踏まえて読むことができる点が分かりやすさにつながっている。 映画「リトル・...続きを読むダンサー」で主人公の親と兄がストライキに参加していた描写が不思議だったが、サッチャー政権下で進められた経済改革が背景にあったと納得する副次効果を得られた。 前後関係が分かりやすく書かれており、同時期の各国の動向を比較したり、一国の経緯を追って読むこともできる良書であると思う。 Posted by ブクログ 松尾秀哉のレビューをもっと見る