選挙や民主化などを題材にした、統計的手法を用いた因果推論についての本。この手の本は色々読んできたが、これが一番良い。自分が政治学を勉強したきたこともあって、すごく読みやすかった。
1章 説明の枠組み
フォアボールを出すくらいなら、打たれた方がましなのか?
日本において国政選挙より、地方選挙の投票率
...続きを読むが高いのはなぜか?
イタリアにおける州政府のパフォーマンスの際について説明する
日本のファシズムがナチズムとは違った形で成立した原因
2章 反証可能性
科学的に検討される仮説は反証可能性を持っていなければならない
反証可能性がない例:金星は自分の意思で動いている
〇因果関係が成り立つ条件
1.独立変数と従属変数の間に共変関係がある(5章)
2.独立変数の変化は、従属変数の前に生じている→時間的先行(6章)
3.他の変数を統制しても、共変関係が観察される(7章)
◯文化論的説明の論理的問題
分析の際、「〇〇人はしがちだ」のような無意識な文化的先入観には気をつける
1.ステレオタイプ
字の通り先入観
2.N=K問題
N(説明されるべき事例の数:従属変数)=K(説明の数:独立変数)となる場合、1つの原因に対し1つ結果が生じることになる
3.トートロジー
結局言ってることは前後同じ