イラク北部にある小さな村・コーチョ
少数派のヤズィディ教徒たちがつつましく平和に暮らす村
ある日の突然のISISによる襲撃。
略奪と破壊、そしてジェノサイド(集団殺戮)と女性の人身売買
しかしそのニュースは世界に報道されることはなかった…
この本は、そんな恐ろしい体験をし、それでも自分の体験を世界
...続きを読むに語ることで、こんな体験をする女性を「最後の一人」にしたいと活動するナディア・ムラドさんのノンフィクション
あまりの残酷さになかなか読み進むことができなかった
ページをめくるたびに様々なことを考えさせれ
女性として悲しみと憤りを感じ、
都合のいいことばかり唱えるイスラム国に怒りを感じた。
ISISでは占領した土地に住む女性を性奴隷(サビーヤ)として売買、または贈り物として扱うことができる…
そんなことを認める神様なんて絶対にいない!!
ISISだとか、イラクだとかシリアだとかクルディスタンだとかニュースでは聞くけど、日本に住む私たちにとっては「どこか別の国の戦争」というような感じで見ているのではないだろうか?
恥ずかしながら、私はそうでした
こんなひどいことが2000年になっても
まだ起こっている…
そしてそれを知らない人が私を含め、多すぎる…
著者のナディアさんは自分自身が受けたひどいできごとを世界に発信しつつイスラム国を大量虐殺と人道に反する罪で国際刑事裁判所の法廷に立たせるために現在も活動している。(2018年にはノーベル平和賞を受賞)
もし私がナディアさんのような過酷なできごとを体験したら…勇気をもって行動できるだろうか?
女性として本当に勇気がいる活動だと思う。
そして、彼女の戦いは今も続いている。
世界中が彼女の戦いを知ること
ISISが一体どういうことをしてきたのか…
知るということが戦うことの一歩になる
小さな声でも訴え続ける…
勇気をもって立ち向かう…
戦う一歩は小さくとも
それは大きなムーブメントにつながると信じたい