スコット・ペイジの作品一覧
「スコット・ペイジ」の「「多様な意見」はなぜ正しいのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「スコット・ペイジ」の「「多様な意見」はなぜ正しいのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人々の思考の「モデル」の違いを、ヒューリスティック(≒観点)等の概念を使って説明し、なぜ多様なモデルは、ベターな解答を生むのかを数学モデルを使って示した。著者はミシガン大学の政治学教授。多様性が「集合知」となり良い結果を生む場合と、「衆愚」となり悪い結果となる場合の条件についても述べているが、その条件の1つに「微積分を知っている人が微分係数を計算できる」というイシューについての一定の「賢さ」を挙げている。しかし、何をもって賢いとするかについては示唆がなく曖昧性が残る。また、多様性には、コミュニケーションの難易度を増す、対立を増すともしており、「多様性の正味の恩恵=多様なツールの恩恵の合計ー多様
Posted by ブクログ
本書はミシガン大学の経済学者スコット・ペイジによる、集合知における「多様性」の効果を定量的に論じた本である。
集団における最適化問題、予測問題、選好制約の解消問題について、多様性の効果を定量的に分析している。前者2つでは多様性がパフォーマンスの向上に結びつくのに対し、後者では多様性が選好関係を複雑にし、全員が満足する結果は得られないことを述べている。
おそらく著者の貢献は最初の最適化問題への適用であり、残り2つは既存の研究結果の説明であると思われる。
文章は読みやすいがわかりやすくしようとしてやや冗長である。理系の読者は、本書で紹介されている著者の論文を直接読んだほうがよいかもしれない。