ゴミ屋敷の住人となってどれくらいの年月が過ぎただろう。
幼い頃はそうでも無かったが、いつの頃からか整理整頓が出来なくなっていった。
モノが捨てられ無いのだ。
捨てるのが勿体無い。自分はモノを粗末にせず、大事に扱っている人間なのだと思い、年々それが酷くなっていった。
最初は小さなモノからだったが、成長
...続きを読むして家を離れて一人暮らしを始め、収入が増えていくに従い其れは加速していった。
いつか役に立つからという思いも加わって、足の踏場も無いくらいになった。
そして、結婚した今も自分の部屋はモノで溢れかえっている。
嫁がいくら言っても馬耳東風で、ちっとも気にし無いのでついに匙を投げて、私の部屋に関してはノータッチになったのだ。
私は、これまで其れが精神疾患に関係しているなどと思った事は無かったが、本書を読んで思い当たる事が幾つもあったので、真剣に対策を立てようと思う。