零番機密倉庫を逃げ出し、パニバルの前に現れた誰かさんは、ヴィレムではなく、フェオドールでもなく…。
<最初の獣>に変質した際の右目は、色のない白い塊となり<獣>の魂魄体は留守…?
ヴィレムとしての記憶は地上の滅びに立ち会った頃まで、フェオドールのしての記憶は棺の小窓から黒瑪瑙の瞳を覗き込むまで。
当
...続きを読む然クトリの事も、ラキシュの事も覚えてはいない。
クトリとの出会いを経ていない、存在理由を得ていない、赦しを自身に与えていないヴィレムは、自身に意味を見出せない。
その頃、浮遊大陸群という巨大な結界は、5番浮遊島の隅に安置されたネフレンが精神を切り離して、浮遊大陸群を観測する事で辛うじて成り立っている状況…
<十七種の獣>の十七番目、<最後の獣(ヘリティエ)>
大賢者の予見「未来を想い本物の世界を作るモノ」
矛盾の結晶、孵れば浮遊大陸群だけでなく眼下の大地含めて全ての世界が無に還る。
十六番目以前と異なり、取り戻すべき故郷を知らない獣
クトリが15番浮遊島を落とす事で脅威を放逐したのも、ヘリティエ?
それは、アルマリアが核となった<獣>とは異なるモノ…孵れば、殻を食い破る雛。灰の中から生れる不死鳥。
39番浮遊島に降り立った者らを核として、結界という繭は生じ…
パニバルらの事を覚えておらず、関わろうしなかったヴィレムも、やはり性分なのか放っておける筈もなく…
フェオドールの遺体は死んではないが治療を打ち切られ、処刑される事になり…
傷の癒えていない身体ながらフェオドールの遺体を盗難・回収したマルグリット。
ヘリティエの繭の中で失われたらしき魂の片割れは…?
2番浮遊島に巣食うのも<最後の獣>?
5番浮遊島に向かったヴィレムに何があったのか?
眼帯に塞がれていない方の瞳が木炭のような色で、大賢者と地神紅湖伯の名代を名乗るネフレンが、5番浮遊島を離れて妖精倉庫を訪ねてくるって…?
ところで、
<十一番目の獣(クロワイヤンス)>に同化されたままのパニバルの右腕って、大丈夫なの?
マシャとユーディアは従来通りの処置での対応で間に合ったが、アルミタだけは症状が出てから長かった事もあり…、で…?
リィエルが青のクレヨンで描く、何もない灰色の荒野に横たわる青空のような色の髪の少女とは?
拒絶する少女の幻像を力任せに引っ張ったリィエルへの、前世の侵食は…?
ティアットが詰めている『継承者』って、何の事?