著者は熊本県水俣市環境課の職員をされていた方です。
本書は、水俣病の話から始まります。日本三大公害のひとつとして、小学生で習うものになっていますが、その実情は言葉では表すことができません。
本書は、岩波ジュニア新書ですが、そういったところは包み隠さず書かれています。差別、農作物、海産物、今でさえ、
...続きを読むこの課題は抱えています。
著者はその背景が基として、地元学というのを提唱しています。
いきいきした地域をつくるために何が必要なのか?ということに対し、地域のもつ人と自然の力、文化や産業の力に気づき、引き出していくことだと説明されています。
それを実行するための手法・地元学であり、今後より活性化するとのことです。
本書は、地域の方との関わり方、調べ方から活かし方までを説明されています。学生時代のフィールドワークの考え方にも似ていて、それの学ぶ上では本書はオススメなのだと思いました。
この地元学は、今後の地元、地域発展に向けて、考える上で必要な考え方だと感じました。