作品一覧

  • パミラ、あるいは淑徳の報い
    5.0
    1巻4,180円 (税込)
    「あの人はついに本性を現したのです」 ――英国小説はユウワクで幕を開ける。 情欲に満ちた若主人に誘惑されて監禁されてしまった美しく無垢なメイド、パミラ。 孤立無援のなかで貞操を守るための必死の駆け引きが始まる……。 英国の古典として、そして世界の小説史のなかでも不動の位置を占める書簡体小説の新訳。
  • パミラ、あるいは淑徳の報い

    Posted by ブクログ

    書簡形式の小説はおそらく人生で4回目。手紙を振り返る形で物語を進めていくこの形式は、初めて見た時、革命的だと感じたのを覚えている。

    パミラの主人は、前半は近年稀に見るGOMI男で、自分からパミラに言い寄ったのに、拒否されると散々馬鹿にして精神的苦痛を与えようとするのだが、後半は人が変わったように素敵な男になる。

    一方で、物語の初めから終わりまで常にへりくだり、貞操を守り抜くこの美しいパミラは物語で周囲から好かれているだけでなく、読者からも愛される人物像として描かれている。まさに理想の女性である。

    本書の副題が「あるいは淑徳の報い」とあるのは、読んでみると理解できる。

    0
    2023年10月15日

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