大和田直之の作品一覧

映画化された天地無用 真夏のイヴの
ノベライズ版になります

基本的な流れは映画と同様ですが
ヒロイン達の描写が細かく描かれてます
こちらの方がより小説版の天地無用っぽい感じになってますね
（著者が同じだから当然ですが）

SFファンタジー。主人公天地の娘を名乗る麻由華が登場し、一騒動起こす内容。異分子が入ってきたことによる天地ファミリーの人間模様と、二つの時代の事柄が交差するシナリオがたぶん見所。ラストシーンできっちりタイトルを回収してるのも個人的にはポイントが高かった。
たまたま見かけたので買ってしまったが、古い本だけに最近聞かないような言い回しもちらほらあって懐かしい感じがした。これは90年代ですなあ。

いつものドタバタ巻き込まれかと思いきや、終盤、天地の母に関する重たいエピソードが織り込まれてくる。全体のどの辺りに当たるエピソードか、もう他の物語（主にアニメ版）も忘れているのでよく分からないけれど、この話の前後で天地は変わるとおもうので、どこかで全体像を把握しておきたいところ。

26年前（1996年）の作品。ノベライズ版として始まった小説シリーズも、このエピソードからは小説オリジナルなんですね。筆者はOVAシリーズの脚本担当の方なので、まぁ、本家といえば本家ですが。