暑い夏がすぎると、季節は秋、まんまるのお月様が一年で一番きれいに見える中秋の名月の季節ですね。
秋の夜空に浮かぶまんまるのお月様は、何回見てもあきないくらいとてもきれいなものです。お団子を用意して、すすきをかざって…今年のお月見は晴れるでしょうか?
さて、この絵本の中、丘の上にある「まんまるいけ」
...続きを読むにすむお魚たちはなんと、生まれてから一度もお月様もお日様も見たことがないらしいです。
何故なら「まんまるいけ」には「空気を吸うと死んでしまう。」という言い伝えがあるから…。
ある時「まんまるいけ」にすむ、なまずのぽんたは、外からやって来た亀のおじいさんに出会います。
亀のおじいさんは、ぽんたに「お月見」という素敵なイベントのことを話します。
おいしいお団子が食べられて、とてもきれいなお月様を見ることができる「お月見」に興味津々のぽんた。
「お月見やってみたいな、お団子食べたいな」 でも、お月様を見て「お月見」をするには、池から顔を出さなくてはいけません。
池から顔を出したら空気を吸ってしまう…そう「まんまるいけ」の言い伝えでは、空気を吸うと死んでしまうのです。
悩むぽんたに、亀のおじいさんは、ならば…と一つ知恵を授けました。
「空気を吸うのではなく、吐けばよい。」
亀のおじいさんに教えてもらった呼吸法を毎日一生懸命練習するぽんた、そんなぽんたを見て次第に「まんまるいけ」のみんなが「お月見」に向けて練習を始めます。
さて、ぽんたと「まんまるいけ」のみんなは無事に「お月見」ができるのでしょうか?
お団子につられて、一生懸命呼吸の練習をするぽんたと魚たちに、独特の絵もあいまって思わず、こちらも「すーはーすーはー。」と呼吸の練習してしまうかも?
読むとお月見がしたくなる、中秋の名月の季節に読んでいただきたい一冊です。
ペンネーム ネコヤナギ