ユーザーレビュー ひとり親家庭 赤石千衣子 別居親の物書きです。 著者が子どもに会えない親に対し、あまりいい印象を持っていないと聞いていました。そのため、買ってはみたものの読む気がせず、しばらく積ん読状態でした。監護親側のさまざまな苦しみを知りたいと切望していたにも拘わらず。今日になり初めてページを開き、目を通したところ、今までわからずにモヤ...続きを読むモヤしていた気持ちが氷解していきました。なるほどこういうことだったのかと、膝を打ちました。 ひとり親を支援する側に対し、別居親の物書きである私のような者が話を聞き、現状を把握することは大変に困難です。それだけに、この本は別居親が、ひとり親のことを知る格好の本だと思いました。この本で得た情報を参考に、より公平な文章を書こうと決意を新たにしました。 Posted by ブクログ ひとり親家庭 赤石千衣子 ひとり親の家庭の暮らしが困難であることは推測していたが、なかなか大変な状況であると分かった。行政支援は、当事者の立場に立っていなかったり、生活保護を本当に必要としている人に支給できなかったりして、うまくいっていないことが多いと分かった。民間団体による支援が行われている今の時代にこそ、制度的な困難を解...続きを読む消していく必要がある。 Posted by ブクログ ひとり親家庭 赤石千衣子 ひとり親家庭の現状とひとり親家庭を取り巻く環境や施策の現状について論じた本。新書だけあって、非常にわかりやすく書かれていて、ひとり親家庭の困窮度合いを示す指標なども充実しているとみた。 まずはひとり親家庭の現状について知っておこうと思い、読んでみたのだが、これからの福祉社会や人口減社会の課題が論じら...続きを読むれる中で、ひとり親家庭への支援のあり方がどうなるのか、興味のあるところです。 Posted by ブクログ ひとり親家庭 赤石千衣子 子供の貧困でもそうでしたが、なにもかもが連動している。格差も遺伝している。この歯止めなさは、根本的に行政の「国民への性悪説」ではないかと思う。 要するに、福祉はできるだけ行き渡らないように、国民は不正をするものだから監視するように・・・など。 そもそもこの書籍を読む人の割合が、シングルマザーには少な...続きを読むいだろうなぁ。 むしろ、行政なり、知識ある者への訴える本なのかも。 Posted by ブクログ 災害支援に女性の視点を! 竹信三恵子 / 赤石千衣子 その筋によれば、東北大震災後の混乱の中でも女性が性的暴行を受けたケースがあったという。また、本書にも書いてあるが、避難所に女性用のスペースがなかったり、着替えや授乳も落ち着いてすることができない環境に置かれた女性たちも多いという。本書は「スフィア基準」などを紹介しながら、被災の場で女性たちが、女性で...続きを読むあるがゆえに困ることがないような態勢整備(平常時からの準備や仕組みづくりも含めて)を訴える点が一つ。そしてもう一つは、災害支援において女性たちが支援側として能動的に活動することが、地域などで効果的な事後の生活を築くのに役立つということを述べている。 女性たちは被災の地で、確かに不自由な思いをすることだろう。ただ、だからといって女性たちに優先的な支援をするべきだろうか。世の中の半分以上は女性なわけで、その半分にも上る人々はそれほどに弱者だろうか、今の日本で。たとえば、避難所で年配男性がリーダー役を買って出ようとするなら、自分もリーダー役を買おうとするなど、もっと能動的に立ち上がってもいいのではないか。日本の女性たちは、受動的な立場に甘んじている面があるだろうと思う。だから、本書でも2番目の訴えのほうにもっと紙幅を割いてほしい。事例だけでなく、論的な面からももっと言及してほしい。 Posted by ブクログ 赤石千衣子のレビューをもっと見る