あまり今までテレビで放映されているスピリチュアルなものに関心がなく、したがってどういうものなのか実態を把握しようとも思っていなかったのだが、本著を通して「なぜあれほどまでに多くの人がスピリチュアルな番組にハマるのか」がかなりわかった気がする。
ようは、人間の深いところ、人間性がどーんと表れる番組が
...続きを読む見たいのであって、スピリチュアリティはそれを彩る役割をそこで果たしているのだ。尤も、これはテレビに関わらず言えることではあるが。
また、興味深いことに、視聴者はスピリチュアリティに対するヤジに、かなり自覚的であるということもわかった。というか、スピが好きな人が番組に対して求めているものと、ヤジをしている人たちがバカにしてえる部分が微妙にずれているため、イマイチ深い会話に発展していないと捉えるほうが正確だろう。
江原と細木のスタンスの違いも、見ていない人間にとってはふむふむという感じ。