ワールドカップが終わったタイミングであえてサッカー本を。ザッケローニの日本代表強し、スペイン強し、という論述を苦笑いしながら読む。
最近のサッカー解説本はとにかくボランチを語っとけばなんとかなるというビバ・ボランチの風潮がある。ボランチ=チーム戦術。しかし、今回のブラジルワールドカップではそれほど
...続きを読む目立ったボランチはいなかったような気がする。今後、サッカー解説本も脱ボランチ論が盛んになるのだろうか。
そして、本書の著者は元日本代表のボランチ。当然、話題の中心はボランチ。しかし、世界最高のボランチ、ドゥンガに教えを受け、日本最高のボランチ遠藤の前世代の名選手ゆえに、現役時の経験を交えた日本代表の分析には説得力がある。トルシエ、ジーコ、岡田、ザッケローニがそれぞれ率いた日本代表の特徴の比較はわかりやすく、試行錯誤しながら着実に選手もチームもレベルアップしていることがよくわかる。
だから、ブラジルワールドカップで、その進化した日本代表を見られるはずだったのだが…。だからこそ、サッカーは0-0でも面白いのか。