作品一覧
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3.61~3巻649~715円 (税込)「コウちゃんは、大丈夫だよね? いなくならない、よね」 敵対する近隣国 『高国(こうこく)』 との開戦直後、突如として人類のほとんどが消えた“終わってしまった世界”。その片隅で出会った2人の少女はボロボロのトラックに乗って旅に出た。 人見知りのチィと皮肉屋のコウがある日たどり着いた街。そこには消失の混乱で散り散りになった 『高国』 の軍人が潜んでいて……。2人の少女が行き着く先、それは──。
ユーザーレビュー
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4.3 (3)
Posted by ブクログ
終わりの世界で、素晴らしき日々をすごしたコウとチィの物語、完結。
物語を読む上で、最後の一文が非常に重要なことは言うまでもありません。
それまでどんなに盛り上げていて素敵な結末を迎えたとしても、最後の一文が蛇足となり途端に冷めてしまう作品もある。
逆に、それまでは可も無く不可も無くな内容であっても、最後の一文だけは非常に印象に残るという作品もある。
そうした中、この「世界の終わり、素晴らしき日々より」はどうだったか。
個人的には、これ以上ない、これしかない、ベストな最後の一文でした。
気づこうとすれば気づけたはずなんだよね、この一文がくるって。
伏線はずーっとあったし、タイトルやストーリ -
3.6 (12)
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通り終末後の世界モノで,(二人)旅モノ。
序盤は漫画『少女終末旅行』を想起させるような雰囲気(どちらが先か,という話は措く)。
過剰に感じない程度に豊かな表現もあってすっと進んでいく。
期待を裏切らず,旅モノのエッセンスである「旅の終わり(定住)」,二人旅のエッセンスである「別れ(目的の分かれ道)」が一番の山場となる。
約束された結末だが,丁寧な演出と描写でそれなりの満足感がある。
星を-1したのは,旅情のワクワク感も,ドンパチのハラハラ感も,出会いと別れのドキドキ感も,どれもそれなりにあるのだけど,それなりに留まっている点。
そのバランス感が売りだとしたら,そこは好みの問題という -
4.3 (3)
Posted by ブクログ
評価:☆4
コウとチィ、旅する二人の女の子の物語、終幕。
華とシャンのハッピーエンドも微笑ましかった。
嘘を教えて告白させるコウまじ策士w
基地に突撃、好きな男の子の救助・・・ロマンティックですよねぇ。芯の座った目を見せるチィが成長を感じられてよかった。
ただ最後まで人が消えるという現象に説明がされなかったのが不満かな。
何故消えるのかが分かってないから、突如消えられても感情移入しにくいわけですよ。
終末系の物語なわけなんだから、その根本の人が消えた理由とかは明らかにすべきだったように思います。
まぁ世界の終末とか気にせずに、二人の女の子が旅する物語として見ればそこそこ良かったのか -
3.6 (12)
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4
敵対する近隣国『高国』との開戦直後、突如として人類のほとんどが消えた''終わってしまった世界''。その片隅で出会ったチイとコウ。2人の少女は古いトラックに乗って旅に出た――。
まずビックリしたのは、表紙や口絵から連想される爽やかな感じが全然無いということですね。
戦争に関する重たい題材を取り扱ったり、残酷な描写があったりするので面食らいました。
メインの登場人物は二人の女の子なんですが、そのうちの一人は普通に銃ぶっぱなすし人を殺すことに躊躇いがありませんw
と言ってもこのギャップは良い方向に作用していたと思います。自分は引き込まれました -
4.3 (3)