ハッキリ言って、画は崩れ気味だ。下手ではないが、巧いでもない。かと言って、愛嬌のあるヘタうま、そんな訳でもない。
ストーリーのテンポも悪い。ゴチャゴチャしてると言うのか、良くない意味で乱雑な味がした。少なくとも、すぐさま吐き出してしまうほどじゃないが、さすがに「・・・・・・マズい」と眉を軽く顰めてし
...続きを読むまうほど
しかし、ちょっと本腰を入れて踏ん張っておかないと、襟首を掴んでいる手に前方に引き倒されそうになる、奇妙な、えもいわれぬ迫力、魅力は確かに、この作品の奥底の、ホント、底に、わずかに感じる事は出来た
さすがに、まだまだ腕力不足で、問答無用で読み手を自分の作った世界に引き摺り込む事は出来ていないが、咀嚼のし甲斐がありそうな予感はそれなりに感じさせてくれるので、次回作は一抹の期待は持っていても良さそうか?
ラストがほんのり悲しげで、反面、完全には未来を閉じてしまっていないトコが、そう思う根拠である
次回作は、この『螺旋のドギー』とは真逆の、底抜けに明るい、ファンタジー系のコメディが読みたいですね