ユーザーレビュー ヴィゴツキー入門 柴田義松 ヴィゴツキーの理論を俯瞰的に把握するために,とても適している本。生活的概念と科学的概念,発達の節目など,改めて他の著書も読み直して考えたい。 Posted by ブクログ ヴィゴツキー入門 柴田義松 骨太なヴィゴツキー、彼の思想家としての理論にとても共感することができました。 以前「思考と言語」の訳本に挑戦しましたが、僕の理解力がついていけませんでした。本書はとても優しく書かれていてそんな僕でも夢中になって読むことができました。 教育に携わる人であれば、第1章2「発達の最近接領域の理論」や第...続きを読む8章「教育における環境と教師の役割」は特に読むべきだと思います。 この興奮が冷めないうちに彼の初期の著書「教育心理学講義」に挑戦してみたいと思います。 Posted by ブクログ ヴィゴツキー入門 柴田義松 心理学のモーツァルトと呼ばれているヴィゴツキーの思想について、その概要を平易に綴っています。 特に児童における言語の発達―話し言葉から書き言葉、自己中心性から内言、生活的概念と科学的概念、それらと人格形成との相互作用―についてのいくつかの章がとても興味深かったです。読んでいるうちに、児童の発達だけ...続きを読むに話がとどまらず、人にとっての概念とは、言語とは、思考とは、と想像が膨らんでいきます。 200Pくらいの本ですが、平易で内容は濃いです。 Posted by ブクログ ヴィゴツキー入門 柴田義松 [ 内容 ] 「心理学のおけるモーツァルト」と称され、「繊細な心理学者、博識な芸術学者、有能な教育学者、たいへんな文学通、華麗な文筆家、鋭い観察力をもった障害学者、工夫に富む実験家、考え深い理論家、そして何よりも思想家」と評される、ロシアの天才的心理学者ヴィゴツキー。 近年、アメリカをはじめ西欧など...続きを読むで再評価が高まり、脚光を浴びるなか、日本でも再び、心理学・教育学の両面でヴィゴツキーの学説への注目が集まってきた。 本書は、そのヴィゴツキー理論の全体像をわかりやすくまとめたはじめての入門書である。 [ 目次 ] 第1章 心理学におけるモーツァルト 第2章 新しい心理学方法論の探究 第3章 話しことば・書きことば・内言の発達 第4章 生活的概念と科学的概念の発達 第5章 思春期の心理 第6章 芸術教育論 第7章 障害児の発達と教育 第8章 教育における環境と教師の役割 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ] Posted by ブクログ ヴィゴツキー入門 柴田義松 自分にとって「発達の最近接領域」が耳馴染みのいい概念であったため、なんとなく好感をもっているヴィゴツキー。本書によって、その発達の最近接領域のバックグラウンドとして存在している価値観、ヴィゴツキーがNoをつきつけているものがある程度わかったような気がする。 教師そのものではなく環境と、その環境と対峙...続きを読むする個人こそが成長のドリブンである。だから教師は環境を作り上げることこそが責務である。というのはしっくりくる。 Posted by ブクログ 柴田義松のレビューをもっと見る