私が、いわゆる「釣り記事」と呼ばれるものの存在に気づいたのはわりと最近のことだ。
インターネットを使い始めたのが遅かったし、漠然と「ネットは怖いもの」というイメージがあったので、あまりいろんなサイトを見ないようにしていたからだ。
しかし、少しずつ慣れてきて、ヤフーの知恵袋だとか、発言小町、はてななど
...続きを読むを、ツイッターからの誘導で読むようになって、なんでこんなすごい話や恐ろしい話、とんでもない話がたくさんあるんだろうと不思議に思っていた。
そう、最初は全部信じていたのだ。
ただ、レスをつける気持ちはなかった。それこそ恐ろしいことだと思っていたから、ただ読むだけだったのだ。読むだけだったけど、世の中には信じられないような話がたくさんあるものなんだなあと思っていた。
「釣り」という行為を知ってからも、そういうことをわざわざする意味がわからなくて、信じがたかったのだが、本書を読んで、今まで私が信じていた話のほとんどが「釣り記事」であることが判明した。ショックである(笑)
ツイッターでは、元は善意なのだろうけれども、悪質なデマがよく拡散される。東日本大震災の時はほんとにひどかった。今でもひどいけれども。
ああいうことが起きる心理、背景などについても、本書に詳しく書かれていて、とても勉強になる。
ネットの世界は、ただ闇雲に恐れて拒否していればいいものではなく、また無防備に信じこんでもいけないものである。
自分の身を守って楽しいインターネッツライフ(笑)を送るためにはどうしたらいいかの方法がここには書かれている。
基本的には、ネットに上がってる話は、話半分で受け取っておき、むやみに拡散しないことだ。真実はそう簡単にわかるものじゃない。