▼何年も前、いや、十年以上前に読んだもの。割と「いいこちゃんではないジャズ本」ですね。
▼まず、冒頭の巻頭言的なエッセイの中で、中山康樹さんのが秀逸。腹を抱えて笑える。ジャズ初心者が間違いがちなアレコレを書いていて、これを始めとして「ジャズをオタク的に知って愛している」ことを正当化しようとする己の
...続きを読む滑稽さを露悪になる必ずやのラインで哀愁とともにかきつけています。
▼やはり年代によって、どこかジャズ喫茶という現象が「学生運動」「なつかしの」「反骨」みたいな幼児性?が漂い、それがジャズという枠内だからさほどグロテスクではなく、かわいい。