JavaSEの範囲を解説する本は山のようにある。
一方、JavaEEについては、Strutsやサンプルアプリの構築法といった表面的なHowTo本ばかりで、その全貌について参考になる本がほとんどないというのが実情。
自分の中で、JavaEEはエンタープライズ用のJavaの仕様と片付けられ、EJBやJ
...続きを読むSFという言葉のみが一人歩きしていた。
本書はJavaEE6の仕様と関連する技術について網羅的に解説してくれており、大変参考になった。
現場でのJavaEE技術の採用状況には明るくないが、かつてのイメージではJavaEE自体はあまり意識せず、どちらかというとフレームワークに従って開発を進めるというイメージがある。
なぜならJavaの仕様は重厚で使い勝手が悪いから。
本書を読み、JavaEE6ではその教訓を糧に開発容易性が高められたという理解をした。
確かに開発容易性はあるように感じた。
ただし、極めて.NetFrameworkの提供するプラットフォームに似通ったものになりつつあるようにも感じた。
両者の守備範囲の比較をまとめてみるとおもしろいかもしれない。