■2019.02.17 再読
こんまり先生の教えに強く共感する私は、「その考え方はビジネスに活用できる!」と社内で「必読本」として布教しています(アホです)。その過程で、もっともミニマリストについて理解を深めたいと思い、本書を手に取りました。
※こんまり先生はミニマリストではありません、念のため。
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凄まじい、その一言。最近の自分のテーマは「研究」なのですが、これぞ「研究しつくした境地」だなと感銘を受けました。全てに対して理由をもって行動しており、もはや土橋さんの「哲学書」に近い。全体にややアナログで、文房具好きすぎかwと感じる部分もありましたが、「考え方」自体は全ビジネスパーソンが学ぶべきだと思えるほど含蓄に富んでいる。特に、①作業から「変換」を排除する、②作業に適した「配置・姿勢」をとるという考え方は、元々自身がぼんやりと感じていたことが明確に言語化され、清々しい気持ちになった。ホリエモンや西野さんが、よく「好きなことを突き詰めろ」というが、まさにその実例ですね。傍から見れば病的かもしれないけど、心から楽しんでるのが良い。人間って本当に面白い。
まさにこの本を読んで「考える」と、ここは自分は違うなと思える部分もあります(土橋さんも、それを承知でシェアされているものと思います)。
・私は持ち物にこだわりはあるものの、どこにでも手に入ることも重視したい人間なので、凝ったノートやペンは買わない。日用品は「セブンイレブンに売っているかどうか」で判断する
・書類はどうせ見返さないので、資料は電子で取得・保存・ノートは一定期間置いたら全捨て。スキャナのような高い家電は買いたくないし、何よりどうせ見返さないものに作業コストをかけたくない
下記3点は、ぜひチャレンジしていきたいですね。
① ToDoは「今日の分」だけを持つ。全量は見ない
② 作業に適した姿勢を取る。読むときは後傾姿勢
③ モノを入れる器は極力小さくする(鞄や収納は大きくしない)
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<心に残った箇所>
・本を読んでインプットするだけでなく、「考える」ことがもう一つの目的になった。「一期一読」として、受け身ではなく積極的に本と向き合う。自分がどう感じたか・考えたかを重視すると、自然に本への執着がなくなった
・処理してゴミ箱に、というのは「自分というフィルタ」を通すイメージ。フィルタに少しでも残れば良しとする。記憶として頭に残すというより、体の奥底に残す。いつしか、企画を考えるとき等にふっと思い出す
・通勤がなくなると、仕事・プライベートの境目がなくなり、際限なく仕事をしてしまう
・仕事道具は少ない方が快適
・モノを入れる器は極力小さくする
・デスクに余計なものがないと、広々とした空間に今やるべき資料だけが目に入るため、自然に集中できる
・作業をするときは「全画面フォーカス」を利用する
・デスクのコックピット化:考える、書く、スケジュールをチェック、メールを打つという作業そのものに集中できるように配置。自分の中に馴染んでいる習慣に従う。道具に自分を合わせるのではなく、自分に道具を合わせる
・アナログ時計を使うことで、時間を直感的に捉えられる
・肉眼と写真では見え方が違う。定期的にデスクの写真を撮るのもよい
・オフィスチェアはペンと同じくらい、最も投資すべきポイント
・家具はスケルトン状を選ぶ
・作業に適した姿勢をとる。書くとき:前傾姿勢、読むとき:後傾姿勢
・心から満足感を得られるのは、買う時より使っている時
・モノを買うことは、モノを使う責任も同時に引き受けること
・多機能な場合、都度「選ぶ」という行為が必要になり、直感的ではない。単機能であれば、手に取るや否や使うことができ、モノを操っている実感がある
・考える作業は「ノートとペン」が適している。頭の中で生まれるアイデアのかけらを瞬時にキャッチして目に見える形にできる
・「直感的」とは、何も考えずとも思うままに使えるということ。ペンを手にしてノートに向かうと、脳と手が太いパイプでつながっている感覚がある。パソコンのキーボードにはどうしても「変換」という作業が伴う
・まっさらな無地は自由すぎる
・ノートは横長スタイルで使う。PCも横長だから、変換作業が少ない(気がする)
・私たちは、自分の書いた文字から(知らず知らずのうちに)刺激を受けて、次の文字を書いている
・頭の中で変換しなくていいツールを使う。曜日はMONDAY等と考えない。頭は「変換」ではなく「考える」ことに使うべき
・すべてのToDoは、頭の中から出して紙やデジタルで管理する。頭は「記憶」ではなく「考える」ことに使う
・今日という日はその日にやるべきことだけに集中する。ToDo全集は朝チェックして。その日のToDoをリストアップしたら、もう見る必要はない。仕事場に不要な荷物をもっていっても意味がないように、今日やらないToDoをもっていってもしょうがない。むしろ、それがノイズになりかねない
・進捗表は、マス目で塗りつぶしていくことで、着実に進んでいることが実感できる
・リスト式はOpen Listであり、際限なく書けてしまう。時計式はClosed Listであり、1日にじぶんができること以上のことは書けない
・時計式だと、「入れ替え」という概念が自然に生じる。リスト式にはそれはない
・ToDo1つにつき1.5時間まで
・ゴールデンタイム(早朝~午前中)を意識する
・予定も定位置に置く(経費精算)
・「考える」作業を、何か別な作業とくっつけることはNG
・30分くらい、ソファに身を預けて、テレビや音楽、インターネットを遮断し、窓から外の風景を何となく見ながら、自分の中で思いを巡らせる。インプットもアウトプットもしない時間を持つというのは、自分自身の内部のバランスを取り戻す意味で心地よい
・ホテルのプールサイドで1日中ベッドに横になって本を読んだり、昼寝を読んだりする旅行者。なるほど、こういう過ごし方もあるのだと認識を新たにした。その人にとっての旅行とは、あちこちを回るというよりは、ただただリラックスするためのものという価値観なのだろう
・小さなメモ帳を持ち歩き、ひらめいたアイデアや、やるべきことを書く
・一人で飲みに行く。月曜日の開店したてに行って、ただただリラックスする
・積読はしない。読まれるのを待っている本があるというだけで、今読んでいる本に集中しづらくなり、じっくり読みたくても、どこか雑な読み方になりがち。せっかく楽しもうとして読んでいるのに、何かに追い立てられるというのは、ちょっとおかしい