本としてはあまり評価できない。たしかに翻訳の話ではあるが、業界の話と思うと、翻訳の技術的な話題に移ったりして、なんか飲み屋で親父の愚痴を聞いているような気分になった。
翻訳業界を俯瞰しているというよりは、自分の目線で見える話を書いているようで、その分妙に生々しい。著者のサイトをのぞいてみたが、本書の
...続きを読む転載部分も多く、これで1800円は高いな。自分のところから巣立った人たちの紹介は実例としての説得力はあるが、興味が湧かない。
読んで、翻訳業界の厳しさはわかったけど、タイトルのように「翻訳家になろう!」と思えなかった。
DHCが「大学翻訳センター」の略だったとは知らなかった。化粧品が英語業界に参入していると思っていたが、逆だったのだ。
それでも翻訳の技術の話は面白かったけど、くどい。(だから僕はだめなのか) そこまで気に掛けて英文を読み解かなきゃいけないというのはわかったけど。