転職で成功するために重要なことは何か。
それは、個人の価値観と会社の価値観を合わせることである。
世の中には無数の会社があり、そして無数の経営理念がある。
例え同じことをやったとしても、会社によって評価は大きく変わってくる。
つまり評価されるような仕事がしたければ、自分の価値観と合った会社を探す
...続きを読むことが大切なのである。
それでは、いざ転職するために、企業から「欲しい」と言われるような人材になるためには何が必要か。
それは、一言で言えば「良識のある人」になることである。
・自分より他人を優先する
・前職の立場に固執しない
・最後まで責任を取る
・礼儀を大切にする
こういった、人としての大切な部分がしっかりしている人は、どんな職場に行っても評価されるだろう。
企業が人を評価する時、その人の「技」、つまりスキルや能力で評価してしまいがちだ。
しかし本当に大事なのは、その下に拡がる「心」の領域である。
技の必要性は時代によって変わりやすい。
しかし心、つまり人間性の大切さは変わりやすい。
立派な土台を持つ人なら、どんな環境に行っても評価される仕事ができるはずだ。
本書は、ヘッドハンターとして活躍する著者による、転職の指南本である。
するかどうかはさておき、転職に興味があるため読んでみた。
・自分と会社の価値観が合うことが大事
・スキルよりも人間性が大事
言っているのは、当たり前といえば当たり前のことである。
だが、それだけ大事なことなのだろう。
それなりにためになった。
なお本書のラストには、とても良い文章が載っていた。
それは「理不尽に耐えることの大切さ」である。
『社会人には忍耐力が必要である。
社会に出たら、自分の好きなことだけをやっていけることはまず無い。
どんな仕事であれ、ある程度の年数は修行期間と割り切って、理不尽に耐える経験をしてみよう。
言い換えるなら、自分の嫌なこと、やりたくない仕事にもチャレンジしてみよう』
いかがだろうか。
ともすれば時代に逆行していると言われそうな内容だが、良いことを言っていると思った。
はじめから「嫌だ」と顔を背けるのではなく、まずやってみること、飛び込んでみること。
これは、人を成長させるのに最も大切なことだと思う。