薬剤師どうこうと言うよりは、「医療を受ける患者の側にも知識が必要ですよ」と言う本。
著者はそれを「受診力」と呼んでいるのだけど、良い医師や医療機関を見分ける力や、医師に的確に自分の症状を伝えて正しい診断や治療を受けやすくする力を患者も身に着けるべきだと説いている。
で、その一環として、医師と患者の間
...続きを読むの比較的中立な立場にいる薬剤師を利用してはどうか、と勧めている。
医療を受けるに際して、患者の側も受動的な態度でいるのではなく、知識を得ることが必要だと言う本旨には賛成。
ただ、書いてある個別のこと(たとえば薬の飲み合わせについてなど)は、誤解を与えそうな記述もあって、「それこそそこは薬剤師に相談しようよ!」と思ってしまう。
そういう意味では、個々の医学的な記述についてはこの本の内容を鵜呑みにされると困るかなあ。