本屋で目があってしまった。
もちろんそれは風歩さん本人とではなく、本書のカバー写真とである。
彼女のことは本書を手にするまで知りませんでした。
幼少期から続いた家族からの暴力、同級生からの辛いイジメ、筋ジス、車椅子生活、売春、リストカット、PTSD...
これだけ聞くと辛い人生だと思ってし
...続きを読むまいますが、風歩さんは本作の中で人生についてこう語っています。
生まれてから「人生」が始まる。「人」として「生」きること。
人として生きることが、人生であるなら、「人として生きることは、どういうことか」を理解していくのが人生なのかな、と思った。
読みながら、自分自身の半生を振り返りました。
説明
内容紹介
筋ジス・車いす美女26歳の壮絶半生の自伝幼い頃から体の不調を訴えても怠け癖だと言われ、両親からも疎外されてきた少女が、病気と向き合い自分に何ができるか悩み、周囲と交わり始め、「生を歩む」記録
出版社からのコメント
生きるのが怖くなる時。
生きるのが嫌になる時。
死にたいと思う日も、相変わらず、ある。
(中略)
突風が前から吹いてきたって、前へ進もう、と、前へ踏み出そう、としていれば、何もしないよりは後退させられることもないし、ゆっくりでも前へ進めるかもしれない。
(中略)
死ぬ一秒前まで、その瞬間まで、自ら選択し、歩き、自分らしい生き方を追い求め、生き続ける。あたしはまだ、夢のスタートラインに立ったに過ぎない。
----内容紹介にあるような人生を歩みながら、今はそこまで語ることができるようになった、森山風歩・27歳の思いを、ぜひお読みください。生きることについて、どう生きるかについて、私自身もこの本を編集しながら考えさせられました。
内容(「BOOK」データベースより)
裕福な家庭に生まれながら、「普通」に体が動かないことで、親からは虐待され、友達からもいじめられてきた少女は、中2で難病とわかってホッとしたという。両親には15歳で見捨てられ、自立生活を営みながら大学に進学するが、学費援助すら途絶える苦しい車椅子での生活を強いられる。そして、故郷に戻り一人で生きざるを得ない環境の中、自分のやりたいことを求め、上京を決意する―。治る見込みのない難病に加え、激しい虐待、いじめ、PTSDにも悩まされ続ける闇の中にあってもなお、自分のやりたいことと自分らしさを懸命に追い求め、強い生きることを自ら選んだ、27歳の素顔と本音。