≪2021年4月号≫月刊 書店員すず木

≪2021年4月号≫月刊 書店員すず木
この道10年のプロ書店員・すず木です!
前月に配信された新作マンガで実際に読んで面白かったものの中から<少年・青年マンガ><少女・女性マンガ>それぞれ1作品を勝手に「今月の書店員すず木賞」としてご紹介!

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今月の書店員すず木賞

少年・青年マンガ

      • 彼、岸島(1)

        彼、岸島(1)

        完結

        あったよ!!!!!!!! 彼岸島の公式スピンオフ!! 累計1000万部突破の超人気吸血鬼サスペンス、まさかのギャグ漫画化!! この島、何かがおかしい‥‥。 吸血鬼と人間が争う「彼岸島」で、人間のまま吸血鬼たちと働くことになった抵抗組織の青年「岸島」。 彼、岸島が人間目線で吸血鬼の世界にツッコ...

        『彼岸島』のスピンオフギャグマンガ登場!

        本編とどう違うの!?と思った方…私も同じ思いで読み始めました。
        が、期待以上のギャグマンガでした…。
        原作が怖くて読んでいない方も、原作ファンの方も楽しめる作品になっています!!
        松本光司先生が描く「彼岸島シリーズ」は
        『彼岸島』
        『彼岸島 兄貴編』
        『彼岸島 最後の47日間』
        『彼岸島 48日後…』
        と、今も続く人気作品。

        主人公の宮本明は行方不明になった兄・篤を探すため彼岸島に渡りますが、そこは雅という鬼によって吸血鬼にされた人間が跋扈する島でした。
        明たち「人間軍」と、雅率いる「吸血鬼軍」、人類滅亡をかけた戦いを行う。というのが本編のストーリーですが、今回の『彼、岸島』は、そのシリーズに登場するモブキャラが主人公というスピンオフ作品です。

        今回の主人公は、吸血鬼に対抗する対抗組織に所属している岸島(きしじま)。
        戦いの現場で岸島の目がたまたま充血していたため吸血鬼と間違われ(吸血鬼は目が赤黒いという設定です)殺されそうになったところ、逃げた先で出会った吸血鬼にも仲間と思われてしまい、吸血鬼の一員として戦いを見守ることに…。

        この『彼、岸島』は本編『彼岸島』でいうところの18巻に収録されている教会のシーンから始まりますが、本編のあの謎のシーンにはこんな経緯があったのか!!と、衝撃を受けました。
        『彼、岸島』の特徴として、本編のどの巻にまつわるシーンに繋がるのかが記載されており、本編を読んでいる方は楽しさ倍増!という仕掛けがされているのです。

        本編だと当たり前のように進んでいく物語ですが、主人公の明や雅の行動、周りのキャラにツッコミたくなった方は多いはず。
        心の中で入れていたツッコミを岸島が言ってくれるので、「そうそう!そこ可笑しいよね!」と素直に笑うことができるのです!!
        また、人間でありながら吸血鬼に勘違いされてしまう岸島の不遇さも、可愛そうですが思わず笑ってしまいます。

        スピンオフを描いているのは佐世保太郎先生ですが、松本光司先生の独特な絵のタッチを見事に再現しています。
        是非『彼岸島』本編と照らし合わせて読んでみてください!!

少女・女性マンガ

      • どうせ、恋してしまうんだ。(1)

        どうせ、恋してしまうんだ。(1)

        高校2年生の水帆は、最悪な17歳の誕生日を迎えていた。あこがれの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられてるし……。 “キラキラした青春”なんてない、そう思っていた水帆だったけど幼なじみの輝月(きづき)が、突然、“彼氏候補宣言”してきて!? さあ、きらめく恋の中を泳ぐん...

        少女マンガのきらめきとトキメキがふんだんに織り込まれた、珠玉の作品!!

        絶賛青春中の方も、青春を通り過ぎてしまった…と感じる方も、読めば胸のトキメキを感じること間違いなしです!
        17歳の水帆(みずほ)には同じ住宅地で育った仲良しのイケメン幼馴染4人がいます。
        ですが彼らはずっと近くにいる存在のため兄弟のように感じています。
        水帆は周りが羨むような環境にも関わらず、自分にはキラキラ青春なんて関係ないと思う始末…。

        ですが、幼馴染のひとり、羽沢輝月(はざわ きづき)は、彼女からは弟としか見てもらえていないことにジレンマを感じ、水帆の誕生日会にキスをして彼氏になりたいことを伝えるのです。
        輝月のことをひとりの男として見てこなかった水帆は戸惑うばかり。

        このまま、水帆と輝月の関係で物語が進んでいくのかと思いきや、同じく幼馴染の和泉藍(いずみ あいる)、柏木深(かしわぎ しん)も何やら思わせぶりなシーンがあり…。

        イケメン幼馴染に囲まれるという憧れのシチュエーション、しかもどの男子も爽やか好青年で水帆に優しいという夢のような設定!!
        ドキドキしない訳がありません!!

        雑誌『なかよし』で連載されている作品ですが、大人も楽しめる物語となっています。
        描くのは『放課後、恋した。』や『あたし、キスした。』など、胸キュン青春ストーリーの名手・満井春香先生。
        様々なキュンシーンが散りばめられており「流石!!」の一言です。

        THE王道な少女マンガのラブストーリーのように思えますが、
        冒頭の、大人になった水帆がキラキラ眩しい高校生たちを見て
        「あのころは気づかなかった まぶしい青春がわたしにもあったこと」
        というモノローグが気になるところです。

        今後、水帆と幼馴染の関係がどう変化していくのか注目です!!

こちらもオススメ!!

惜しくも今月の書店員すず木賞からは漏れたものの、オススメの作品をご紹介!!

書店員すず木

2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
年間に読むマンガの冊数は2000冊以上。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。

最近の書店員すず木:数年ぶりに前髪を作ったら、見慣れてなさ過ぎて鏡を見る度に吃驚します。

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