≪2020年2月号≫月刊 書店員すず木

≪2020年2月号≫月刊 書店員すず木
この道10年のプロ書店員・すず木です!
前月に配信された新作マンガで実際に読んで面白かったものの中から1作品を勝手に「今月の書店員すず木賞」としてご紹介!
今月は、少年・青年マンガ・少女・女性マンガからそれぞれ選出!!

※セーフサーチを中またはOFFにすると、すべての作品が表示されます。

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今月の書店員すず木賞

少年・青年マンガ

      • 川島芳子は男になりたい(1)

        川島芳子は男になりたい(1)

        時は1924年、大正末期――。 夢を抱いて一人 上海に渡った少女がいた。その名を川島芳子・17歳。 全てが手に入るというこの都市で芳子が望む夢、それは―――「男になりたい」!! 欲望、陰謀そして夢が渦巻く魔都・上海を舞台に、 ヒロインにしてヒーロー・川島芳子の国を股にかけた大冒険が、いま幕を開...

        少女、男になる―!?奇想天外な冒険活劇!!

        大正末期、舞台はどんな狂った夢でも叶うと言われている魔都・上海。
        そこを訪れた、川島芳子の夢は、男になって国家の大業を担うような冒険をすること!!
        産みの親と育ての親、二人の父から男の生き様を教わった川島芳子。
        彼女は、父が誇れる自分になるには女ではダメだと思い至り、男になるべく上海の怪し気なサスーン商會を訪れます。
        そこで「他の誰かの“夢”をかなえる」という仕事をこなす条件で男になる秘儀を受けるのです。

        しかし、秘儀を受け男になったはずが、依然として女の姿のまま…。
        そんな彼女に与えられた仕事。それは田中隆吉と共に紫禁城に軟禁状態の廃帝 溥儀を助け出すことでした。
        救出作戦の中で窮地に陥った彼女でしたが、あるキッカケにより男に変身し…!?

        本当に「一時的に男になる力」を得た川島芳子ですが、その方法がなんとも吃驚で…。
        『聖骸の魔女』で魔女の変身を描いた田中ほさな先生。
        今作でもトリッキーな変身を描いております!!
        どういう方法で変身するかは、ぜひ読んで確認してください。

        清の粛親王・愛新覚羅善耆と満蒙独立運動の先駆者・川島浪速など、実在の人物名が出てくるので歴史好きはワクワクしっぱなしです!!
        (ただし史実に基づいた物語ではなく、実在の人物名が出てくる冒険活劇です!)

        物語のテンポがよく、登場するキャラクターはどれも個性が強く魅力的です。
        天真爛漫な川島芳子が女でありながら男たちに向かっていく姿も可愛らしいですし、男になると一転し逞しく無敵モードになる爽快感はクセになります!!

        男と女、ふたつの夢を追うことになった川島芳子が最後に選ぶのはどちらなのか…
        今後の展開から目が離せません!!

少女・女性マンガ

      • きちじつごよみ(1)【電子限定特典付】

        きちじつごよみ(1)【電子限定特典付】

        値引き

        【電子限定!描き下ろし『きちじつごよみ』×『孤食ロボット』コラボ漫画2ページ収録】ウエディングプランナーが贈る特別な1日。猪名川こよみ、ウエディングプランナー。フリーランスながら、業界内でも慕われる凄腕の結婚式仕掛け人だ。彼女は、新郎新婦のこだわりを日だまりのように受け止める一方で、無理難題ほ...

        「結婚式」という人生の一大イベントにまつわる人間ドラマ。

        あなたが「結婚式」を挙げるとしたら、何を求めますか?
        価格?華やかな会場?豪華な料理?
        それとも、式の内容に拘りたいですか?

        ふんわりとした空気感は右に出るもの無し!!『孤食ロボット』の岩岡ヒサエ先生が描く、ウエディングプランナーの物語です。
        この物語の主人公は、フリーのウエディングプランナー 猪名川こよみ。
        大手ホテルのブライダルスタッフから独立し、自分で何でもこなすやり手です。

        彼女の元には結婚式にこだわりのある人から漠然としたイメージしか抱けていない人まで、様々なカップルが訪れます。
        そんなカップルにこよみは
        「2人の馴れ初めを教えてください」ではなく、「お2人の生まれてから覚えていることをお聞かせください」と話を始めるのです。
        その人が何を大切にしてきたかを知り、そこからその人のためのプランを考えるのです。

        第1話でこよみが提案したのは、幼い頃から本のある空間が好きな新婦と本を読む事が好きな新郎という、「本が好きである事」が共通しているカップルへの「図書館ウェディング」!!

        本好きな私としてはとても憧れるプランです。
        壁一面の書棚に並べられた本と横スライドする梯子をバックに結婚式なんて…素敵じゃないですか?

        こよみは色々と手を尽くし借りられる図書館を探しますが、図書館は営利目的であってはいけないために貸し出し禁止であったり、飲食で本が汚れる可能性があるから貸せない…と、中々実現に漕ぎつけることができません。
        それでも諦めずにいたところ、場所を提供してくれる私設図書館が見つかったのです!
        提供してくれる図書館側の想い、プランナーの想い、式を挙げる側の想いがひとつになり、素敵な結婚式が執り行われる事に!!

        カップルの人生に真摯に向き合い「結婚式」という人生の一大イベントを“最高の1日”とするべく奔走する彼女の姿を見ていると、読んでるこちらも幸せにさせてもらえる気がします!!

        是非この作品を読んで、今日を“最高の1日”にしてみてください!!

こちらもオススメ!!

惜しくも今月の書店員すず木賞からは漏れたものの、オススメの作品をご紹介!!

書店員すず木

2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
年間に読むマンガの冊数は2000冊以上。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。

最近の書店員すず木:スマホをiPhone11Proに変えました。写真がとても綺麗に撮れることに感動!

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